それで間に合うって感じ。高級時計は海外のスイスブランドがいっぱいあるし、低価格はセイコーやシチズンやカシオでいいやって感じで、
もうほかの新しい時計メーカーが入る余地はないように思える時計業界なんすけど、まだまだ新規に参入する余地はあるんだなと。
時計本体とベルトはセットで売るのが当たり前という慣習っていうか業界の常識を変えてみるだけでも違う展開ができる。発想の転換でまだまだ新しくやる余地がどんな業界でもあるってことっすねえ。
この本は遠藤弘満社長がどのような経緯でノット創業に至ったかを小説風に読める本ですね。堅苦しくなくて読みやすかったです。
スカーゲンやルミノックスなどの海外時計を日本で販売することで大成功。しかしブランドが買収されて方針転換があったり、パートナーとの齟齬があったりで続かない。
エムズ商事の社長に就任してバリバリやるぞとなったけど、オーナーとこれまたうまくいかずに社長解任となる。
販売代理店やブローカーのようなことをやって成功しても、外部要因に振り回されるだけと思い、
メイドインジャパンの時計メーカーを自分でやろうと始めたのがKnotらしいです。
クラウドファンディングMakuakeを使った新しい試み。栃木レザー、組紐、SHINDOのナイロンベルトなど日本の老舗メーカーのベルトを作るための試行錯誤。
注文殺到だけど生産がまったく追いつかずに店舗を一時休業しなければいけないなどのアイディアを形にするまでの苦労もいろいろとありながら、ノットは人気になり軌道にのった。
Knotの上場を目指したが、途中でやめる。ノットを上場することで、手放さなければならないことが多くて、それじゃあ、前と一緒になっちゃうってことらしいです。
さらに発展成長をみたいな感じで締めくくられてます。
腕時計ってどうなんすかね。
未来はあるのか。スマートウォッチが流行るのか。
シチズンなんか株価底なし沼みたいに下がりまくってる。
将来性まったくないと市場は判定してんだろね。スマホが出てきて、GPS時計や電波時計の価値が下がっちゃったから、売れて利益もでる商品がないんだろね。
インバウンド頼りだったセイコーもカシオも新型コロナウィルスでインバウンド消費期待できなくてさえないし。
そんなこと言ってて、ロレックスがなぜか人気でコロナ後もプレミア価格で取引され続けている。
機械式時計なんて実用性からいったら無価値みたいなもんなのに、ファッション性、ブランドとしての価値が高ければ、高額で販売できる。
うーん、商売のやり用っていうのは、いろいろあるっていうことっすよねえ。
ノットみたいな比較的低価格の時計って、将来性ってどうなんだろね。ベルトをいろいろと変えて気分を変えれるというのはいいけど、
どんどん新しい刺激を与えるような商品を提示していかないと、飽きられるのも早そうだから、けっこう厳しいような気もするなあ。
日本製というこだわりも、今は日本製だから質が特別良いというイメージはあんまりないんすよねえ。
時計本体とベルトをいろいろ組み合わせて買えるっていうのはすごくいいですよね。セイコーとかシチズンとかでいいなと思ったモデルがあってもベルトが革だけとかメタルブレスだけとかでそれで買う気なくすときけっこうありますから。
それに工具なしで簡単に着脱できるベルトってなかなか標準仕様にならないのはなんでなのかな。
やっぱ何かの拍子に外れたら困るからなのか、コスト的なことなのか、腕時計のベルトは昔からこういうもんだからというただの慣習でそうなってるのか。
腕時計のありかた、売り方っていうのは、まだまだ発展の余地があるみたいです。
衰退産業みたいに思われてるけど、何かをきっかけにまた盛り返したりしないですかねえ。