デヴィッド・モースは石油会社の社員で、ダム工事のエンジニア。ダム工事が生きがいのダムキチでアフリカとかあちこち僻地を夫婦で移り住んでいた。
そういう生活にメグ・ライアンはけっこう嫌気がさしてたんだろね。夫が誘拐されたというのに、たいしてショックでもないみたいで、ものすごく冷静でたんたんとしています。
まあ、誘拐される前に、アフリカで死んだ子供のことや今までの生活のことで、気持ちのすれ違いがあって喧嘩してたので、夫婦仲はもう冷め切ってるから、夫が人質になってもあんまどうということなかったんでしょうね。
それでラッセル・クロウは誘拐の交渉を専門にするプロの交渉人です。石油会社からの依頼でラッセル・クロウがメグ・ライアンのとこに派遣されるんすけど、石油会社が人質保険をケチって払っていなかったことが判明。
石油会社もごたごたしてんすよ。ほかの石油会社に身売り中で解体されてる途中とかで。俺にまかせろって言ったけど、そういうことなんで帰りますってなったラッセル・クロウ。
ひどいわ、助けてよとメグ・ライアンが頼むものの、プロらしく冷徹にふりきって帰るんすけど、なぜか戻ってきます。なんで戻ってきたんすか?そこんところがよくわからない。
この時点ではメグ・ライアンと恋仲になってるわけじゃない。ただの同情心でプロがお金になるかどうかもわからない危険な仕事をやるのかなっていう疑問が。
ラッセル・クロウはどうしてやる気になったんだろう?そうしなきゃいけない理由がとくに描かれてなかったように思ったけどね。知り合いでもない人の人助けをできるぐらい暇なのかなあ。交渉人のギャラがすごくいいから、休暇がわりにたまにはお遊びでもするかっていうことなのかな。
夫の安否にとくに興味なさげなメグ・ライアンと、休暇気分のラッセル・クロウの二人がどんどん急接近。
その間、人質になってる夫デヴィッド・モースは、山の中のゲリラのキャンプでろくな飯も食わせてもらえずいつまで生きられるのか明日をも知れぬ恐怖でガクブル状態で体力も精神もズタボロ。
メグ・ライアンの写真だけが心の支えで頑張ってるんすけど、メグ・ライアンとラッセル・クロウたちの暢気な感じとデヴィッド・モースのおかれた殺伐とした状態の落差がすごくて、おもしろくてなんか笑えてきちゃう。
身代金交渉はうまくいかずこのまま失敗かと思われたが、最後は人質救出にラッセル・クロウたちが自らゲリラの拠点を急襲してデヴィッド・モースを無事奪還です。
やったあ、妻とまた会えたって喜ぶデヴィッド・モースですけども、メグ・ライアンはたいして喜んでなさそうで、あり?って感じになってたのが切ない。
メグ・ライアンは、夫が無事に帰ってきて、もうラッセル・クロウと会うこともないって思うとそれが寂しくて、夫のことなんか頭の中にないんすよねえ。デヴィッド・モースみじめすぎる。
まあ、これはハッピーエンドでいいのかな?最初っから最後まで、ラッセル・クロウがなぜそこまでやるのか理由がよくわからなかった。メグ・ライアンとラッセル・クロウの関係が、よくわからない描き方されてるというか中途半端な描かれ方してるから、モヤモヤするんだろうね。
これがメグ・ライアンとラッセル・クロウが過去に恋仲だったことがあるとか、今現在不倫中だったとかいう設定だったら、わかりやすかったと思うんすけどね。ラッセル・クロウは危険中毒で、やっかいごとにいつでもかかわってないと生きられないタイプの人だからっていう理由なのかなあ。
まあ、よくわかりませんかった。メグ・ライアンはボトックスやフィラーのやりすぎ疑惑がありますけど、このころもすでになんか違和感を感じるシーンは多かったです。
不自然に左目だけが閉じかけてるシーンがあったり、口まわりの不自然な張りが気になったりしたなあ。表情がなんかこわばってるように見えてしまった。単なる加齢なのか美容整形なのか、よくわかんないんすけど。
よく女優とか女性タレントの顔を、整形したとかいじったとか劣化したとかいいますけど、写真や動画で整形なのかどうかはよくわかんないっすよね。
人の顔ってけっこう日によって変わるし、不自然に見えたからといって整形とは限らないわけで。まあ、人前に出る職業の人は、多かれ少なかれどこかいじってますけどね。
DMM動画:プルーフ・オブ・ライフ