確かこれってゴールデンラズベリー賞をとって、ハル・ベリーが授賞式にやってきて盛り上がったとかいう映画じゃなかったですっけ、どんな映画なんだと興味がわいて見てみました。 ピトフ監督、シャロン・ストーン、ベンジャミン・ブラット、ランベール・ウィルソン、アレックス・ボースタイン、フランセス・コンロイ出演。
見てみた結果、うーん、こりゃラジー賞に選ばれるのは無理もないって感じの映画でした。つまんないっていうわけでもないんすけど、
まあ普通につまんないんすけど、出だしからダラダラ話が全然進まないし、敵のシャロン・ストーンが化粧品を厚塗りして肌が大理石なみにカチカチになった人っていう設定でくだらないし、なんだこれみたいな映画なんすよ。
ハル・ベリーが変なコスチュームに身を包み腰をフリフリくねくね歩きでスパイダーマンみたいにビルの屋上から屋上へ飛び回るアクションシーンも、今見るとものすごい粗いCGで作り物感がすごくて見れたもんじゃなかった。
こりゃラジー賞に選ばれる要素が満載されてるなみたいな。ハル・ベリーと刑事の男がバスケのワンオンワンで盛り上がってたり、ほんとくだらない。
ラジー賞って最低映画を決める賞だけど、あれってつまんない映画を選んでるわけじゃないっすよね。莫大な予算を使った超大作なのに、内容がひどいとか、有名で実績もすごい俳優なのに、こんなひどい役をやってるとか、
落差のくだらなさをみんなで笑って茶化そうみたいな趣旨の賞なので、「チョコレート」でアカデミー主演女優賞をとったハル・ベリーが、変なコスチューム着てノリノリでアクションしてる、しかも内容はいまいちっていうのは、ラジー賞が見逃すわけないっていうかね。
ハル・ベリーがオスカーとってるっていのが大きいですよねえ。これが無名の俳優が主演だったら、ゴールデンラズベリー賞とってないと思う。ただのB級映画って感じでスルーされるんじゃないすか。
キャットウーマンっていったら、ティム・バートンの「バットマン リターンズ」でミシェル・ファイファーがやってたのが印象に残ってる。あのキャットウーマンは病的な感じでしたっけ。
あんまり覚えてないけど。あと最近のキャットウーマンといえばノーラン監督バットマンのアン・ハサウェイか。ハサウェイキャットウーマンは、ただの女泥棒って感じで猫っぽさはなかったような。
これもどんなだったかあんまり覚えてないなあ。もともとの原作のアメコミではどういうキャラクターなんだろ、キャットウーマンって。ハル・ベリーキャットウーマンは、二重人格的な感じですかね。
死んでエジプトの神秘の猫が乗り移ったかなんかで生き返ったハル・ベリー。もともとは地味な普通の人だったのが、猫パワーで派手でロックで行動的なかっこいい女に変身するみたいな。
社会的に抑圧されている女性が、パワーをもって解放されるっていう話かな。敵が化粧品会社っていうのが、なんか暗示的ですよねえ。女性らしさの象徴が悪いことしてて、それを生まれ変わった女性が打倒する。
重大な副作用がある商品を売ろうとする化粧品会社のシャロン・ストーンを倒すためにキャットウーマン出動。女性らしさを商売にして儲けようとする輩を打ち倒すのがキャットウーマン。
男の横暴に黙って耐えてたのが、声を上げて対抗する。新しい女性像っていうか、ウーマンリブっていうか、そういうムードも感じるけど、内容はやっぱりくだらないです。
DMM動画:キャットウーマン