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『ウォー・ドッグス(原題:War Dogs)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


武器商人の映画。実話をもとにしてるんだって。こんなことあったんだ。20代の若者二人が米軍の武器入札に参加して大儲けを夢見て破滅する話です。マイルズ・テラーとジョナ・ヒルが主演。監督はトッド・フィリップス。

マイルズ・テラーは出張マッサージ師。もっと稼ぎたいと、高級シーツを老人ホームに売るビジネスを考えるがまったく売れずに困っていた。売り込みに行ってもトカゲをシルクで包もうと思いますか?って言われてしまう。

恋人のアナ・デ・アルマスとのあいだに子供もできるし、なんか稼げる仕事ないかなってときに、幼馴染のジョナ・ヒルが今おれ武器ビジネス始めたんだ、手伝わねえかってさそわれる。稼げるぜってことで。

クリーニング店やってるおじさんから出資してもらって、政府の軍の入札情報のウェブサイト見て、大手の兵器会社がやらないようなしょぼい案件を探して稼ごうとする。ニッチを狙うってわけ。

なんか入札条件が緩和されたかなんかで、中小企業にもチャンスがあるっていう状況になってたのも追い風で、ベレッタ5000丁をイラクのアメリカ軍に納入する仕事をゲット。時代はイラク戦争真っ只中。

これで大儲けだぜって浮かれてたら、イタリアからイラクへは武器を輸送できない法律になってるのがわかって、ヨルダン経由で運ぶことに。詳しいことぜんぜんわからずに適当に始めてるって感じです。

現地に飛んだら、イラクまで陸路で運ぶことになって、危険な地域をおんぼろトラックで突っ走ってなんとか届けます。

もうめちゃくちゃなんだけど、大金は確かに稼げるってことでマイルズ・テラーはこの仕事を続けます。アナ・デ・アルマスは戦争反対派だし、マイルズ・テラーもそうなんだけど、稼げる仕事だからってことで内緒でやるんだよ。

でも、いつ死んでもおかしくないような危ないことしてるのに、よくやるなあって感じ。アナ・デ・アルマスは、わたしに隠し事しないでよ、嘘はなしよって度々怒るんだけど、マイルズ・テラーは、今やばいことなってるとか言えるわけもなく嘘ついて続ける。

ジョナ・ヒルがちょっと頭のネジとんでるようなやつなんすよ。笑い方が独特。なんともいえない、フェーフェーフェーフェーみたいな笑い方する。壊れたロボットみたいな笑い方。

とにかく政府の入札情報のページを見ておいしそうな案件を探す。それでうまくいってお金をもうけてポルシェも買って、ビーチ沿いのマンションも買って、アメリカンドリームだぜって浮かれる二人。

そこで見つけたのが大型案件。なんだこれは、すげえ規模だって、アフガンに莫大な量の武器を納入する案件。なかでも桁の入力ミスか?って思うほどのAK47の弾薬1億発とか。

こいつをどうにかものにできないかと模索するんだけど、経験もコネもなんもない弱小の二人が調達できる量じゃない。

武器兵器の見本市に行ってみたけど、仕入れなんてできず、こりゃ門前払いで話にならんわと途方にくれてるときに、偶然伝説の武器商人ブラッドリー・クーパーに接触することに成功する。

AK47の弾1億発、ほかのもまとめて調達できるぞってなってブラッドリー・クーパーの仲介で仕入れることにします。アルバニアに廃棄待ちの冷戦時代の武器があってそれを買えるということになる。

めちゃあやしいんだけど、ブラッドリー・クーパー自身が自分で入札すればいいじゃないかってジョナ・ヒルが言うと、自分はアメリカ政府の監視対象になってるから自分では無理って言うわけ。

政府から危険人物としてマークされてるやつと取引することになるんだけど、ジョナ・ヒルもマイルズ・テラーも、深く考えてないし軽く考えてるのが笑えます。まあ、大金がかかるとどんなに危険でもどうでもよくなるのかな。

落札できて、面接があるんだけど、それに必要な書類も全部偽造。面接で落札額が魅力的だったのでって言われて、ちなみに他の業者とくらべてどれぐらい安かったんですかってきいたら、約5000万ドル。

安く入札しすぎて、儲け損なったと発狂するジョナ・ヒル。まあ、それでも大儲けだからいいじゃんって感じで審査も無事通過で武器の納入になる。

アルバニア行って実際にブツを見てこれはいけるってなって大儲けだ~って喜んだのもつかのま、弾が中国製だとわかって困ってしまう。中国製の武器を米国に売ることはできない。

ここで全部終わりにするか、それとも別のやり方を考えるか。で、リパックすることにします。箱に中国語が書かれてるだけで弾にはなんも書かれてないから、箱だけとりかえれば、中国製だとはバレないってわけ。

現地の業者に段ボール箱につめかえてもらって、一安心と思ったら、ジョナ・ヒルがブラッドリー・クーパーがぼりすぎだとか言い出して、ブラッドリー・クーパーをはずそうとか揉めだす。

ブラッドリー・クーパーが中国製とわかってておれらをはめたんだとか言うわけ。

もういいだろ、あいつもおれたちもどっちも儲けられるんだからってマイルズ・テラーは言うんだけどね。現地であれこれ作業してるのは、マイルズ・テラーだから揉め事は勘弁なのに、ジョナ・ヒルは馬鹿みたいなこと言うって、ふたりが仲間割れしだします。

ブラッドリー・クーパーがおれをなめるなよって、危ない男たちを雇ってマイルズ・テラーを襲撃とかします。もうやってられっかって、マイルズ・テラーは帰国してすぐにもうやめるとジョナ・ヒルに言う。

このまえパートナー契約したから、その契約どおりの取り分を払ってくれと言うけど、契約書をジョナ・ヒルが処分してて、おまえの取り分はゼロだって、二人は喧嘩別れです。

入札のときに提出する書類も偽造、弾も偽装。リパック業者への支払いが滞ったことで、リパック業者が通報。FBIの捜査が迫ってきて、クリーニング店のおじさんがFBIに協力して盗聴して二人は逮捕。なんかたいした罪になってなかったみたいだけど、そんな軽くすむもんなのかなあ。

そんでマイルズ・テラーは出張マッサージ師に戻る。仕事でホテルの一室に行ったら、ブラッドリー・クーパーがいて、すまんかったな、これはお前の取り分だってお金をくれる。

ブラッドリー・クーパーが全部仕組んでいて、マイルズ・テラーたちはうまく利用されたみたいなラストでした。そりゃそうか。素人があんなでかいディールをやれるわけない。

ブラッドリー・クーパーが政府に監視されてるから、二人を経由することでうまく仕事をやれたって感じっすかね。アメリカンドリームをつかんだと思ったら、ただ利用されてただけだったっていう悲しいオチ。

いや、お金もらえたから悲しくはないのかな。まあ、マイルズ・テラーは戦争反対なんだけど、お金儲けできるなら仕方ないかというのが人間らしいですね。理想と現実。きれいな理想はいくらでも言えるけど、実際、現実で得するとなったら理想などどうでもよくなるもんだ。

武器商人の映画ってけっこうあるけどあんまりおもしろいのはないかな。ニコラス・ケイジが武器商人役の映画とかありましたよね。実話ベースの映画にもあまりおもしろいものないし。

この映画もあまりおもしろいとは言えなかった。ジョナ・ヒルの不気味な、ハーハーハーみたいな変な笑い方がおもしろかったぐらいですかね。


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