コンビ解消で相方は放送作家になって、自分はネタも書けないしどうしようと途方に暮れていると、事故物件に住んで心霊体験映像を撮るという企画をあてがわれる。
お笑い芸人を目指した理由は、人を笑わせることで、人の寿命がのびるっていうおばあちゃんとの心温まる体験から。だからこんな色物企画いやだなあって感じなんだけど、しゃあないから紹介された事故物件に住んで撮影すると、
次々と心霊現象がおきて……っていう話。
コンビでまったく売れる気配ないということで、相方から解散を持ちかけられる。おれは放送作家やるからって。相方は仕事のあてがあって亀梨和也は先が見えない状態。でも相方は放送作家でうまくいかない。
一方、亀梨和也は事故物件住みます芸人の企画がうまくいきそう。それがわかると、相方がおれも混ぜてくれってのっかってくる。売れるということが一番で、その内容や手段はどうでもええねん。
女の霊が出てきて、交通事故にあったりとか、事故物件に住みだしてからおもろい怪奇現象がおきて亀梨和也は仕事がどんどん入って順調になっていきます。
もともとコンビのファンでメイクとして働き出した奈緒が霊感もってて、彼女が家に来てくれるとおもろいことがおきるってことで仲良くするんだけど、
彼女がもうこれ以上は危険だからやめてくださいって忠告しても、うるせえ、おれはやっと売れ始めてきたんだ、やめるわけねえだろって突き放す。
売れるために利用できないやつはいらないってわけ。
これ以上やるとやばい、死ぬぞって相方も去っていきます。売れるんだったら、ほかのことはどうでもええねんって亀梨和也は思ってるので突き進む。
亀梨和也が一番怖いんじゃないかみたいな。
いろんな事故物件住んで、いろんな幽霊が出てくるんだけど、はっきりくっきり出てくるので、ちょっと笑ってしまう。
霊というより、役者が一生懸命演技してるっていう感じに見えて、全然怖くないです。むしろコントっぽくておもしろい。
いろんな霊が集合して亀梨和也を責め立てて、亀梨和也がビビりまくるとかいうシーンが後半あるんだけど、滑稽で、なんだこれは?おれは何を見てるんだ……ってなった。
高田純次から買ったお守りでザコ幽霊は撃退できたけど、大ボスは倒せない。奈緒がのっとられて包丁で襲ってくる。絶体絶命っていうところに、相方がやってきて、不動産屋の江口のりこの指示ででっかい線香を焚いて霊を撃退する。
もはや線香ってレベルじゃねえ、松明みたいで、火花ぼうぼうで火事がおきそう。
除霊できて、やったぜ、めでたしめでたしで、亀梨和也と奈緒は二人で住む新居を探して、江口のりこの不動産屋で物件を見てると、退治したと思った霊が江口のりこに憑依して、道路に飛び出してトラックに引かれて死亡する。
や、やべえことなったと、そーっと不動産屋から去る二人だが、アパートの窓から首吊してる男の背後にやばい霊がいるのが見えて、それに気が付かないふりをしてくわばらくわばらって、感じでおしまい。
監督は中田秀夫なんですね。「リング」でJホラーブームを巻き起こした一人ですよね。過去の作品は、はっきり映らないぼんやりした霊が不安を煽る映像作りしてたと思うんだけど、
最近のはぜんぜんそんな感じじゃなくて、明るい幽霊って感じの画作りに変化してるみたいです。
昔のJホラーは湿気たっぷりって感じで、今のやつは乾燥してるって感じがする。やっぱ、湿気ジメジメのほうが怖いよなあ。