でも見れた。意外とおもしろい。コメディというより、戦争はバカバカしいから真面目にやることじゃないよっていう皮肉なのかな。ブラックジョーク。そういうふうに感じた。
オープニングからひどいんだぜ。海岸で女の人が全裸になって海で泳いでたら、ジョーズみたいな音楽がかかって、サメが出てくるのかと思いきや潜水艦が浮上して潜望鏡のとこにぶら下がることになる。
潜水艦は日本軍の三船敏郎の潜水艦で、真珠湾に続いてハリウッドを攻撃しようとやってきていたっていうオープニング。水兵の一人が全裸の女がぶら下がってるのを見つけて、ハリウッド~って歓喜してるのがバカすぎる。
いったい何がしたいのか。いったいどういうつもりなのか。そういうシーンがここからずっと続きます。わけがわからない。
ナンシー・アレンが飛行機の操縦席に座ると興奮する女役で出てくる。この女とやりたいがために、飛行機に乗る口実を適当にでっちあげる兵隊が騒動を巻き起こす。
ジョン・ベルーシ演じるパイロットはなんなんだろう?気がふれてる役なのかな?ギャーギャー騒ぎながら、飛行機を乗り回す。
追いかけっこをする男と女が出てきて、それがダンスホールでの水兵と歩兵の大乱闘になって大騒動。日本軍による空襲があると警戒していたところに、大騒ぎがおこって大混乱。
空襲の標的になるからネオンサインや明かりを消そうってことで、なぜか戦車やマシンガンで明かりを撃って消そうとする。どういうこと?普通にスイッチ消せよ。
ナンシー・アレンたちの飛行機が飛んできたもんだから、日本の零戦だと思って砲撃しまくる。ジョン・ベルーシも日本の飛行機だと勘違いして攻撃。
なんだっけ、よくわからないけど、海岸にある遊園地の観覧車にのって海岸を警戒してる男が二人でてくる。なぜか腹話術の人形をもってる。意味不明。
その間、大佐だっけ、軍のお偉いさんは映画館でディズニーのダンボを見てご満悦。
誰が主役っていうわけでもなく、みんながみんなバカなことをするっていうだけ。
1941年のクリスマスシーズンが舞台なんすよ。真珠湾攻撃があってすぐ。アメリカ本土への日本軍の攻撃があるのではという思惑から軍が警戒していた。
だけど下手に動いて同士討ちみたいなことがおきて大騒動になるっていうストーリーなのかな。
ハリウッドはアメリカ軍の同士討ちで大騒ぎ。三船敏郎の潜水艦の攻撃じゃなくて、アメリカ軍が騒いでめちゃくちゃになってる。
一応、三船敏郎もハリウッドを攻撃しようとするんだけど、潜水艦の計器が狂ってハリウッドの位置がわからない。なので民間人をさらってきて、ハリウッドの場所を聞き出そうとするが言わない。
そいつが持ってたお菓子のおまけについていたおもちゃの方位磁石が、これは使える、方角がわかるぞってなるんだけど、そいつが飲み込んでしまって、下剤を飲ませて出そうとするけどうまくいかないみたいな。
何それ?っていうくだらないコントを大真面目にみんなやってる。
三船敏郎は海岸にある遊園地の明かりを見てハリウッドの軍需工場だと勘違いして砲撃。攻撃はうまくいったと帰投する。
夜が明けて海岸にたっていた家がボロボロになって、潜水艦の攻撃でじゃなくて、アメリカ軍の騒動で自分たちでボコボコにしたんすけど、ドアにクリスマスの飾りを打ち付けると、
ドアを残して、家全部が崩壊して海に落ちておしまい。
強烈だなあ。ここまでお金かけて、ここまでバカみたいなことやれるもんかねっていうね。呆れるというか、むしろ感心する。
なんでこの企画でGOサインがでたのかっていう、疑問しかわかないけど、当時のスピルバーグはのりにのってたんだろなあ。
ひどいっちゃひどい。でもなんか嫌いじゃないですね。最初、うわー、なにこれって思って見てたけど、だんだん慣れてきて、けっこう楽しんで見てたから、最後のほうは。
乱闘シーンはジャッキー・チェンの「プロジェクトA」みたいだし、映像もミニチュアの特撮とか使ってると思うんだけど、よくできてるなあみたいな。
群衆シーンはすごい人数があれこれ動き回ってて、密度が高い絵になってるし。
なんだろな。ドリフターズのドリフ大爆笑を見るような感覚で楽しむ映画かなって感じがします。