映画はそのニュースを聞いた数学の天才大学生が、管制官とパイロットの通信記録の音声にまざる雑音をなにかのメッセージに違いないと感づいて信号を解読しようとのめり込むという話にしています。
ずば抜けた数学の才能があるけど、自分勝手で偏屈なところがあるので友人たちに呆れられてる男の子が主人公です。なんか幼いときに母親に捨てられたかなんかで、それがトラウマになってて、そういう性格になってるようです。
母親に見捨てられたという思いが傷になってるみたいですね。それで自分がやることを最後まで一緒にそばで見ていてほしい、一緒に同じことにのめりこんでほしいという気持ちが強すぎて、周囲の人間にあきれられてる。
UFOニュースを調べることに夢中になってる主人公が、この音声は信号だ、素数がどうしたこうした、なにかの数列が座標を示しているんだとか熱く語っても、ルームメイトや女友達はまたいつものことだとやれやれだぜって感じ。
大事な試験をすっぽかしたりして、友達からも孤立していく。ジリアン・アンダーソン演じる教授も、呆れてうんざりって感じなんすけど、主人公の話をきいてひらめいて、重要なヒントを与えてくれます。
ジリアン・アンダーソンといえば「X-ファイル」ですよねえ。いやー、今の若い人は知らないか。昔、Xファイルっていうテレビドラマシリーズでスカリー捜査官っていうのを演じて大ブレイクしたんすよ。
いやー、懐かしい。X-ファイルよく見てたなあ。X-ファイルはUFOとか宇宙人とかオカルトとか超能力とかそういう未確認の事象を捜査するFBIの話で、そういうのが大好きなお年頃だったから、楽しく見てたなあ。
モルダー捜査官とか今どうしてんだろ?
まあそれで最後は、解読した座標の場所に行くとUFOが現れて消える。そこに政府の人間らしきやつらがやってきて主人公を拘束する。政府の人間らしき人がいうには、何度もこういう信号を受け取って解読をしてるが未だに彼らとは接触はできていない。
それを聞いて主人公が言うんすよ。ウィーアーノットアローンだっけ。知性をもった地球外生命体はいる。接触することはできてないけども、人間よりも高度な知性をもった地球外生命体がいることは確実だと。
そこで映画は終わりです。
結局、宇宙人も出てこないし、円盤が地上に降りてきたりもしない。なのでUFOや宇宙人が実際に出てきてどうこうするのが見たい人には物足りない映画でしょう。
ドラマとしても結末をむかえてもなにかカタルシスがあるわけでもなくなので物足りないかな。地球外生命体映画としては、古くは「未知との遭遇」とかありますよね。あと「コンタクト」とかかなあ。
昔はUFOとか宇宙人とかけっこう流行ってたというか、映画やドラマでいっぱいあったような気がするけど、最近はあんまりですね。未知の存在への興味、宇宙という果てしない世界への憧れ、そういうのが現代は薄れていってるのかも。