そりゃ1999年の映画だから、俳優たちが若いのは当たり前なんだけど。25年前なんだから、見てるこっちも、老人になるはずだ。
柳ユーレイも若いっすね。なんかJホラーといえば、柳憂怜っていうイメージがなぜかある。真田広之も若いなあ。
リング大流行してたなあ。懐かしいなあ。鈴木光司の小説がヒットして、それが映画化されて、それも大ヒットして、リングブームがおこって、Jホラーブームにつながっていったとかじゃなかったかな。
小説のリングは続編が2つあって、「らせん」「ループ」ってあるんだっけ。確か小説は全部読んだような気がします。
映画化は「らせん」もされてたと思う。記憶では「リング」と「らせん」の2本立て上映だったような。どうだったかな。らせんはおまけ扱いだったような。でもけっこうおもしろかったけどね。「ループ」は映像化されてないですよね、確か。
それで「リング」がヒットしたから、映画独自展開の続編ということで「リング2」が作られたんじゃなかったかな。
YouTube公式チャンネルで放映してたから久しぶりに見てみたんすよ。前半はリングのムードを踏襲した、ジメジメ系のJホラーって感じのムード。それが中盤から後半はがらりとかわって、超能力バトルみたいなムードに変わります。
「キャリー」とか「エクソシスト」とかそういう洋風ホラーっぽい感じになる。「幻魔大戦」「帝都物語」みたいな感じというか。え?みたいな。今までのジワジワ系怖いムードどこ行った?ってちょっと唖然とする。
まあなんというか、バカバカしい感じになっちゃうというか、全部つくりごとって感じというか、白ける感じになっちゃう。それがちょっと残念だったなあ。
最後は井戸バトル。リングといえばテレビから飛び出す貞子と井戸ですよねえ。謎実験からの井戸から追いかけてくる貞子に捕まる前に子供といっしょに這い上がる中谷美紀。
なぜかすっきり。もう怖くないねってスッキリ。柳憂怜が入院。彼の背後に深田恭子の亡霊が立ってるというエンディング。柳ユーレイはフカキョンから回ってきたビデオテープを見なかった。それでフカキョンが死んで、そのことを恨んで亡霊になってるってことなんすかね?
よくわからない展開だった、後半は。
「リング」がおもしろいのは、やっぱりビデオテープっていうアイテムのおもしろさがありますね。ビデオテープって今の若い人に言っても、なんですか、それ?ってなると思うけど。
映像を録画できる画期的な装置だったビデオテープ。今、ビデオデッキが生産終了になってるみたいで、もうビデオテープを見るのが難しくなってるらしいじゃないすか。
そんなことなるとはなあ。たったの20年やそこらで、ここまで様変わりするとは。
貞子が怨念を念写したビデオテープを見ると貞子ウィルスに感染して、1週間で死ぬだっけ。それを回避するには、ビデオテープをダビングして誰かに見せるしかない。
怨念から逃れるには、怨念を拡散する手助けをしなければならない。
そうやって貞子ウィルスは拡散していく。ビデオテープの記録してダビングしてコピーを増殖させていけるという特性を活かした物語設定になってておもしろいっすね。
当時の最先端家電と怨念話を融合させるというアイディアが秀逸だったのかなあ。
またさ、ビデオの映像が鮮明すぎないっていうのもいいんですよねえ。ダビングすると劣化する。その劣化具合がまた怖い感じに見える。
リング2は映画としてはどうかなって感じだったけど、おもしろく見れたなあ。みんな若いというのと、ビデオテープが懐かしいというのと、見どころはけっこうあった。
リングもさ、またネトフリとかで連続ドラマやったらいいのになって思った。ドラマ化はされてるけど、リングらせんループまでコンプリートはされてないですよね。ネット配信連ドラで原作に忠実に最後までやってくれたらおもしろそう。
また再リングブームになったりしないかな。
「ループ」は仮想現実SFの話だから、AIブームの今、映像化するのは時代にあってると思うし、見てみたいですね。