果たして正解があったのか。“何もしない”が正解だったのかもしれません。それは今リバウンドして日経平均株価が38000円までハイスピードで回復しているからそう思うだけなのかもしれない。大反発していなければ、何もしないことは命取りになっていたかもしれない。
結果論だといえばそうなのだけど、何もしないことの優位性はあるような気がします。
暴落で売ることや、買うことに比べて、何もしないということの難易度は高くない。売る場合は何を売るのか全部売るのか空売りするのか、いろいろ考えることがありますし、買うにしても何を買うのかどれぐらい買うのかいろいろと考えなければならない。
9時の寄付で値段がつかず、気配がどんどん下がってストップ安や-20%でスタートする銘柄がゴロゴロしていた日経225を見せられて、冷静な判断なんてできない。いったいこれはなんなのか……と唖然としてしまって脳が停止状態になる。
何もしない場合はいろいろ考える必要はありません。じっと我慢して大暴落の様子を見守る。見守る必要すらないのかもしれないです。大暴落の日はPCやスマホを閉じて株価を見ないようにして遊びにでも行けばいいのか。
生物は危機にひんしたとき、全身が硬直して動きをとめる習性があるらしいですが、危ないときに動かないというのは、生存するために必要な本能なのかもしれないですね。危ないときはなにもせず、危機が去ってから何かする。
それがベストなのか。
うーん、どうも腑に落ちない。暴落してもほら戻るでしょ、暴落で売った人はセンスないってしたり顔でいう人がいますが、暴落して戻るまで30年かかることもあるんだよ。そんなことそう何度もないよっていうかもしれないけど、自分がその何度もないことに遭遇してしまったら、どうするのか。
今回の暴落がそうならないという保証はどこにもないわけで。めったにないことを心配しても仕方ないよと割り切るのもありだけど、ここ数年、日経が右肩上がりで上昇トレンドだっただけで、いつもすぐ戻る相場であるわけではない。
何もできないのと何もしないのは同じようでけっこう違うように思います。何もできなかったけど、結果的によかったという場合は、いつか貧乏くじ引いちゃう可能性がある。
何もしないと決めてる人は、暴落がおきても大丈夫なように用意してるし、ポートフォリオの整理を相場状況がよいときにやってるから、何もしないのだと思う。
大暴落にひんしたとき、何もしないのが一つの選択肢であり、それが正解になる場合が多いとは言えるかもしれない。どんな投資をしているかによって人それぞれですけどね。信用の人は何もしないわけにはいかないだろうし。
積立投資の人は何もしないというより、普段通りにするのが正解だろうし。デイトレの人もいつもどおりですかね。
でもやっぱり何かするべきなんじゃないかと思います。暴落で売ってもいいと思う。現金を確保するために。そして落ち着いたらまた買えばいいんだよ。暴落の底で買えなくても、前買った株価より高い株価で買うことになっても。
再スタートだ、今度は暴落に負けないポートフォリオにするぞと、自分で自分に発破をかけてやり直しです。これの繰り返しだろうね。