イメージとしては、できる秘書、できる女房、男を支える強くてかわいい女たちを具現化したのがチャーリーズ・エンジェル。男が考える男を支えてくれる都合のいい女性像みたいな。強くて美しくて可愛げがあって言うことを聞く女性。そういうのだと感じています。
それが今回のチャーリーズ・エンジェルはそこから変化してるように感じました。男のサポートをする女性じゃなくて、女性たちが主で彼女たち自身のために戦うみたいな。ラストもそういう締め方してました。
各地で活動するエンジェルたちが集結!なるほどねみたいな。それにエンジェルたちのボスのチャーリーが実は男じゃないっていう匂わせもありました。男の主人につかえるエンジェルじゃなくて、ボスも女性だったというふうにしてあった。
なるほどなあみたいな。ドリュー・バリモアのやつはまだ明るいお色気みたいなのを押し出した作りだったけど、時代が今になると、ここまで違うかってぐらい雰囲気が違う。お色気というか可愛げというかそういうのはあるんだけど、媚びたものではなくて、かっこいい方向のものになってる。
それに敵がそれまで組織を国際的な大組織に育て、エンジェルたちの良き上司だった男なんすよ。女の敵は味方の中にいた!みたいな。まあ、ここまで露骨に男下げ女上げの作りになってると、それが気になってゆっくり見てられないところもありますけどね。
首輪つけられて脅されるシーンとか、露骨すぎるというかストレートすぎる演出で違和感あるもんね。男は女を飼い犬のように、言うことを聞く、飼いならせる存在だと思ってるというのを絵で見せてるんだけど、そのまますぎるだろみたいな。
そんな感じでところどころに今風の自立した女性像を思わせる描写があるので、単純にアクションを楽しむっていう感じではなかったです。老害じじいは女の味方のふりして実は女の敵。入れ墨殺し屋は見るからにサディストで女の敵。
女の味方は同じ気持ちで一緒に戦う男かオーガニック大好き男か愛嬌のある無害な男。人質になる男が東出昌大に似ててちょっと笑ったなあ。
エンドロールに過去の歴代エンジェルを演じた人たちらしき人たちが出てきて、新人エンジェルを訓練するっていうシーンがありました。過去作にリスペクトっていうやつですね。