映像の新旧折衷と同じように、俳優たちも中洋折衷です。アンディ・ラウなど中国の俳優と、マット・デイモン、ウィレム・デフォーら西洋の俳優が混在。
このミクスチャー感覚あふれる映像と俳優たちを楽しめるかどうかですね。中身はけっこう単純なアクションものになっています。バケモノが襲ってくる。それに対抗する人間。ボスを倒してハッピーエンドっていう単純さ。
人間ドラマも一応ありますけどね。傭兵くずれの盗賊マット・デイモンが兵士としてのプライドに目覚めてバケモノとの戦いに手を貸していくとか、異国の地で束の間の友情を築くとかもあるけど、基本的にはアクションアクションアクション。
おもしろかったのは、バンジージャンプ攻撃です。女兵士たちが城壁からバンジージャンプで飛び降りてバケモノを槍で串刺しにしてっていう攻撃をするんだけど、どう考えても無茶すぎる。バケモノの数が多すぎる。危険すぎる。自殺行為にしか見えなかった。
で、壁を挟んだ攻防でどんな展開あるんだろうって見てたら、実はバケモノたちは穴掘って突破してたってことになってて、笑ったよ。あんだけ60年周期でやってくるとうてつの襲来に備えて壁作って軍隊を訓練してたのに、簡単に裏をかかれてて。
気球で移動して都市の中で最終決戦なんすけど、これもどうもあっさりとかたが付きすぎて盛り上がりにかけました。仲間が犠牲になって、ここは俺がなんとかするから、お前が先に行け~っていう定番の熱い展開があるんだけど、どうもあんまり盛り上がらないんだよなあ。
ドラマ部分はいまいちだけど、アドベンチャー映画としては十分楽しめました。