親がセッティングしてくれたデートの相手がブラッドリー・クーパー。ひと目見て燃え上がったサンドラ・ブロックは彼をどこまでも追いかけていく。ブラッドリー・クーパーは引いちゃって逃げ回る。
ブラッドリー・クーパーはテレビ局のカメラマンやってて、リポーターと一緒に事件現場を飛び回ってあっちこっち行くんすよ。あっちで事件、こっちで事故でアメリカ全土をあちこち。それをサンドラ・ブロックがどこへでもどこまでも追いかけて出没する。
ストーカーの映画かなみたいな。それが終わってみれば、個性的な生き方、人と違うということはなんて素晴らしいのかっていう多様性讃歌の物語としてエンディングを迎えます。ブラッドリー・クーパーとの恋とかどうでもいい感じになっちゃう。
サンドラ・ブロックの生き方はなんて素敵なんだとみんなが気がつく話になってんの。ラブコメかと思いきや、ストーカーサスペンスかと思いきや、人生にとって大切なことは何かを描いたヒューマンドラマだった。
多様性を認めるとか、ダイバーシティがどうとかっていう時代にだいぶなってて、自分が子供のころにくらべたらずいぶん変わったと思うことも多いけど、なかなか難しいですよね。多様性を認めるって。
人には個性があるのが当然というのは簡単だけど、じゃあ、迷惑行為したりめちゃくちゃしたりするのも認めるのがいいのかってなるし。誰かにとって迷惑でも、これも個性ですといえばいえないこともないこともあるから。
なにが善なのか、なにが良しとされるのかは時代によってかなり変わるもんですね。時代とシンクロする生き方ができれば一番ハッピーになれるんだろね。