実際もこういうことあったのかなあみたいな。アミン大統領は名前だけ聞いたことありますね。世界の歴史で独裁者として必ず名前があがる人物じゃないすか。クーデターで政権を握って民衆の支持を得る新しい時代のリーダーという表の顔と逆らう人間を処刑しておさえこんでいく裏の顔がある。
それをマカヴォイの視点で描くって感じです。ジェームズ・マカヴォイは医師になりたてのスコットランド人。親に反発して、どこか遠くへ行ってみっかと軽い気持ちでウガンダを選んでウガンダに行く。政情とかまったく調べず適当です。
ウガンダはクーデターでアミンが指導者になりたてで大きく国が動き始めていた。そこで医師として働いてたんすけど、アミンとひょんなことから知り合って気に入られて主治医に迎え入れられる。そこでマカヴォイが見たものは、新時代のリーダーとしてさっそうと国を導くアミン。
それが時間が経つごとに、アミンの裏側というか、悪い面も感じていく。でもそれを見て見ぬふりをして深みにはまっていくマカヴォイ。アミンの女に手を出したりとかするんすよ。危なすぎる。
マカヴォイは、事の重大さをわからない愚かな若者として描かれています。人当たりがよくてニコニコするアミンと友人として軽いつきあいをしてるつもりでどんどんやばい関係になっていく。ジリアン・アンダーソンがこの国の政治とかかわるなと忠告したのに全然わかってない。まあ、若者ってそういうもんですかね。
政治とかことの重大さとかわからず、目の前に見えていることだけを信じて行動する。そして深みにハマって、逃げたくなっても出口がなくて逃げられなくなって切羽詰まる。最後、アミンを毒殺しようと試みて失敗したり、脱出できるのかできないのかみたいなサスペンスな展開になります。
アミンを演じているのはフォレスト・ウィテカー。なんかこの映画でアカデミー賞主演男優賞やゴールデングローブ賞男優賞とか受賞してるみたいですね。まあどうなんだろう。演技はうまかったと思うけどそれほどかなっていう感じ。
ニコニコして人懐っこい面はよく演じられてたように思います。怖い面はけっこうソフトに描かれてたかな?ほんとはもっと残酷なこともあっただろうけど、そこはやり過ぎるとえぐすぎるからやめたのかも。
まあ、でも怖いこといっぱいやってましたけどね。皮膚にフック突き刺して吊るすとか。それが彼らにとっての日常だということが恐ろしいところか。