謎の女性がやってきて、彼女が重大なメッセージをある人物に届ける。その後彼女を無事にもとの場所に返すために、ポール・ジアマッティががんばる。彼女の名前はストーリー。ストーリーを狙って殺そうとする草のおばけみたいなのがいる。彼女を守れ!
物語が完成するのを阻もうとするものから物語を守り通して、途中でボツにならないように育てて作品を完成させるみたいなことを、人間の劇として映像化してるっていうことでいいのかな?
おとぎ話やファンタジーストーリーを現代を舞台でやったというものらしいですけど、自分は、創作の苦悩を比喩した哲学的な映画として見ました。
それはわかるんだけど、普通につまらないからきついです。アイディアはわかるんだけど、それをおもしろくどう見せるかみたいなところがイマイチなんすよねえ。でも、M・ナイト・シャマラン監督って、おもしろそうに謎めいたムードを作るのが得意なはずですよね。
今作はなんか下手なんすよね。謎が盛り上がらない。シャマラン監督は自作にちょい役でカメオ出演するのがお決まりなんすけど、今作ではカメオ出演じゃなくて、重要人物としてけっこういい役をやっちゃってます。
なんかかっこいい役というか、人類の未来に重大な影響をあたえる偉大な本を書くことになる作家みたいな、ええかっこした役をやっちゃってる。かっこつけた役を演じることに、気持ちよくなっちゃって、演出がいい加減になっちゃったのかもしれない。
見終わったときに感じる徒労感。時間を溝に捨てたという思いにとらわれる恐怖の映画です。