それがジェレミー・レナー。めちゃくちゃすばしっこくて、真っ向からタッチしようとしてもかわされてしまう。策を練って奇襲しても、その上をいくプランでかわされる。毎年鬼にしてやろうとがんばっても一度も成功してない。
けっこうみんないい歳です。40歳前後ですかね。そんないい年したおっさんたちが、全力で走り回って鬼ごっこに興じるだけの映画です。今年も5月になり、主人公はさっそくタッチするために掃除夫として就職します。
その会社のCEOである仲間にタッチするために、社内に潜り込むために、掃除人として就職とかまでやるわけ。それで仲間一人ずつのところにいって、鬼ごっこして、今年はジェレミー・レナーを鬼にしようと4人は結託する。
4人でかかりゃどうにかなんだろうって。ちょうどジェレミー・レナーが結婚することになって、結婚式があるので、隙は必ずあるってドタバタやるわけです。
まあ、一本調子でそれだけなので、けっこう見てるのが退屈しちゃうのがどうにも残念だったなあ。もうちょっとさ、なんか子供時代の話をからめるとか、鬼ごっこ中に別に事件がおきてややこしくなるとか、そういうひねりが欲しかったような。
最後はちょっといい話みたいに締めくくられてて、ほっこりはしましたけどね。いやー、大人になっても子供のときのように、単純でくだらない遊びに興じることは、いいかもしれないですね。
なんか大人になるにつれて、遊びっていうのがわからなくなってしまう。お金かけて道具そろえて大人は大人としての遊びをするのが普通みたいなとこあるけど、そんなことより、子供のころにやったシンプルな遊びのほうが何倍も刺激があって楽しいかも。
鬼ごっこなんてバカバカしいゲームじゃないすか。でも本気でやったらすごいムキになってやっちゃいそう。
この映画って実話をもとにしてて、最後にモデルになった本人たちの鬼ごっこ映像が流れるます。ほんとに老婆に変装とかやってたんだ。なんか笑えるいい話ですね。人生に張りがでるような気がする。
大人になると人生辛いことばっかりだけど、子供のころと同じ遊びに興じればほんの一瞬だけどすべて嫌なこと忘れて楽しくなれそう。