アサンジが匿名で内部告発できる仕組みを作った理由が、ただの自己顕示欲からなのかそれとも世界をよりよくするという信念からなのか、どっちなのかというところのサスペンスです。一緒にウィキリークスを運営していた相棒が主役かな。相棒から見たアサンジみたいな感じ。
内部告発者の身元がばれない、安全であるということがもっとも重視されるべきだと思ってやってきた相棒。しかし、いつからかアサンジはそれよりも過激な秘密暴露を優先するようになっていく。最初はアサンジとともにあると感じていた相棒なんすけど、だんだんアサンジのことが信用できなくなっていくみたいな。
ベネディクト・カンバーバッチがアサンジを演じてます。これがなかなかいいですよ。詐欺師っぽくて。崇高な理念をとき、人を魅了する手管に長けた男として演じている。胡散臭いし、身勝手で尊大。でもなぜか人を引き付けるみたいな。
そして惹きつけられた人間は信者となって一生懸命アサンジのために動く。白髪もただ染めてるだけなんだけど、そこになにかすごいエピソードをからめて語ると、人を引き付ける道具となる。そういうあざとさの塊みたいな男としてアサンジを描いてたなあ。
今、ウィキリークスってどうなってるんだっけ?まだありましたっけ。というか、ウィキリークスが話題になったのって15年ぐらい前なんだなあ。今の若い人にとってウィキリークスって何?って感じなのかもなあ。