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『文学賞殺人事件 大いなる助走』【映画のあらすじとネタバレ感想】


文学ってのは一度かじるとやめられないものらしい。文壇、文學界の内幕もの。地元の有力企業に務める若者、佐藤浩市がひょんなことから地元の文学同人誌会を知り加入。こんな小説なら俺でも書けそうだと書いた2作目が文学賞の候補作品になり……みたいな感じで始まります。

前半は文学同好会メンバーたちがどんなやつらかという描写。主催者の蟹江敬三は小さな文房具店やってるみたいなんだけど、文学活動にのめり込みすぎて本業の商売がうまくいっていない。かみさんの宮下順子は怒り心頭なんだけど、蟹江敬三ら文学同好会のメンバーは彼女はソクラテスの妻だと笑う。またそれが宮下順子をイラつかせる。

田舎町で誰が読むわけでもない同人誌を発行してるだけなんだけど、メンバーたちはいっぱしの作家気取り。真面目だけがとりえの面白みのないやつとか、文学論をぶって若い女と関係するのが目的なやつとか、上級国民気取りの女、官能小説をかく有閑マダムとか、が集まってわいわいやってます。

そこに有閑マダムと知り合って佐藤浩市が仲間入りする。2作目に自分が勤めてる会社でおきてることをモデルにして書いた小説がなんと賞の候補になる。でも会社の内部事情を暴露したということで会社はクビ、家からも追い出されるわけ。

もうこれはなんとしても賞をとるしかないと東京に出てきて受賞のために選考委員の作家たちの買収工作にでる佐藤浩市。ゲイの作家にはケツを差し出したり、がめつい奴には金銭を渡したり、恋人だったマダムを抱かせたりと工作はばっちりかと思いきや落選。

作家には2タイプいる。賞をとらなくてもやっていける作家と受賞しなければ作家としてやっていけないもの。ほとんど後者なんすよねえ。賞の候補に何度もなるけど受賞できない作家は何十年もぱっとしないまま沈んでいく。

佐藤浩市も受賞できなきゃ作家としての未来はないと必死で工作する。でも選考委員たちはそんな工作を重く考えてないので、別の若い女性を選んじゃう。佐藤浩市は自暴自棄になってショットガンで作家たちを殺して回る。

表では偉そうに作家大先生でございというポーズをとってるやつらの裏の顔を知ってるから怒りが爆発しちゃう。佐藤浩市が書いた候補作品が最後はショットガンで上司たちを殺すっていうオチだったのと同じことを現実でやることになっちゃう。

確か劇中での出来事や言動は全部ほんとにあったことがもとになってるんじゃなかったかな?筒井康隆が文壇で見聞きしたことを小説にしたんじゃなかったっけ?違ったっけ。

この映画でも筒井康隆本人が登場してSF作家の地位の低さを嘆いて暴れてました。SFというだけで下に見られてまともに作家あつかいされない日本の文學界への恨みをぶちまけてた。

文学サークルのドロドロ感がいい感じだったなあ。新入りの佐藤浩市がいきなり脚光浴びてイイ気がしないのをメンバーは隠そうともしない。落選したと聞いたときに、みんな大喜びしてたのが笑えた。

小難しい単語をならべて文学少女やってた若い女の子が自殺とかも実際ありそうなことだったし、おもしろおかしくコメディとしてやってるけど、起きてることは全部現実にあることなんじゃないかと思うとなんだか笑うに笑えないというか。

ショットガンで選考委員を襲うっていうのは現実ではなかったと思うけど、似たようなことあったのかな?

うーん、古い作品なので今の感覚で見るとだるいかもしれないけど、けっこう前半の文学サークルのところはおもしろく見れたなあ。何者かになりたいけどなれなくてもがく普通のひとたちの痴態が他人事に思えなくておもしろかった。


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