スタローンはおとり捜査をやってる刑事。相棒がなんかロッキーのアポロみたいなやつで一瞬、ロッキーとアポロが刑事やってるように見えちゃった。まあアポロじゃなくてビリー・ディー・ウィリアムズなので、スター・ウォーズのランド役の人なんすけど。
スタローンはヒゲモジャで長髪でメガネかけたりとか、なんかアル・パチーノの「セルピコ」とかあんな感じです。おとり捜査官として、女装して強盗犯をとっ捕まえたり、ヤクの売人かなんかになって取引してみたりと、囮捜査をがんがんやってます。
とき同じくしてテロリストによる爆破事件が発生です。名のある有名なテロリストが整形してアメリカに入国。爆破事件が起きる。その捜査にスタローンたちが駆り出される。優秀な刑事に協力してもらうってことでね。
テロリストの資料を解説してもらって情報をインプットする勉強会するんだけど、スタローンと相棒はふざけあって真面目に聞いてないのが笑えた。つっつきあったりして、中学生か?みたいな。
テロリストを見たら躊躇なく撃てと言われて、市民が巻き添えになることはできないとスタローンが真面目なこと言ってたのも笑えた。他の映画で巻き添えとか考えずにぶっ放しまくってる役やってるのに、この映画では真面目なスタローンです。
そんでテロリスト役がルトガー・ハウアーなんすよ。整形後ね。若いなあって思った。危ないテロリストだけど、ディスコや酒場で踊って飲んで楽しむのが好きな性格っていうのがまた笑えた。
ディスコでナンパした女のところに転がり込んで、武器や爆弾の保管するっていうね。いつもそうなので、その手口がバレててすぐに捜査の手がのびる。スタローンたちがディスコを何軒か聞き込みしたら、すぐに見つかります。
世間は狭いぜ。潜伏しているテロリストと追う捜査官を描写していくのはなんか「ジャッカルの日」みたいでもあるね。
けっこう最初は渋いムードでよかったんだけど、後半はなんか大味になりますね。ルトガー・ハウアーがなぜか国連関係者をのせたロープウェイを占拠。テロリストの解放とかを要求しだす。なぜこんなことをするのかよくわからない。
こそこそ爆弾で爆破してたらいいのに、なぜいきなりこんな表にでてきて派手なことやらかすのかよくわからない。
失敗したルトガー・ハウアーがスタローンへの嫌がらせのつもりか、スタローンの奥さんを襲いにいくのもなんだかいきなり話が小さくなってよくなかった。まあ、スタローンが先回りにして、いつもの囮捜査での得意技、女装でルトガー・ハウアーを待ち伏せしてたのはおもしろかったけどね。
冒頭のあれがラストの前フリだったとは。スタローンの刑事役はコブラだけじゃないよっていう映画でした。