スキップしてメイン コンテンツに移動

『マップ・トゥ・ザ・スターズ(原題:Maps to the Stars)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


気味悪い映画だなと思ったら、監督はデビッド・クローネンバーグだった。そりゃ気味が悪いわけだ。雰囲気としては、ハリウッドの有名俳優たちの裏側を描く内幕ものみたいなんだけど、よくわからない。奇妙で気味が悪いって思っちゃうような映画だったです。

ジョン・キューザックが前世のツボを押すとかいうセラピーマッサージを行うインチキくさいセラピスト役。息子はドラッグ問題をかかえる有名子役、妻は息子を管理するステージママというハリウッドらしい一家です。

その一家の話と、ジュリアン・ムーア演じる年取ってちょっと落ち目になってる女優の話が描かれる。ジュリアン・ムーアの母親も有名な女優で若くして死んでるんだけど、幽霊になってたびたびジュリアン・ムーアの前に現れる。

そう、この映画、幽霊がたびたび登場人物の前にあらわれて、気持ちをかき乱すようなことを言うんすよ。別に幽霊がどうこうというサイキック映画じゃないです。それだけその登場人物がその人のことを気にしてるっていうことを表すのに幽霊を使ってるって感じです。

ジュリアン・ムーアは母親に虐待されていたとかいろいろとあったみたい。今度、母親が演じて評判だった代表作のリメイクが作られることになって、母親が演じた役のオファーがまわりまわってやってくる。

ジュリアン・ムーアが情緒不安定だけど必死に女優にしがみついてる役をうまく演じてておもしろかったです。痛々しい感じがすごいうまい。

火傷のあとがある女の子ミア・ワシコウスカがハリウッドにやってきて、ロバート・パティンソンのリムジンであちこち見物する。ネット知り合ったキャリー・フィッシャーの脚本執筆を手伝うんだとかいってて謎です。

手袋がスチュワーデス物語の片平なぎさみたいだ。

キャリー・フィッシャー紹介でジュリアン・ムーアの付き人に雇われたりもします。彼女は実はジョン・キューザック一家の娘。以前、家に放火して弟ともども死にかけたという事件を起こしていた。それで家族から隔離されて遠くの病院で治療してたらしんだけど、ハリウッドに舞い戻ってきた。

なんかよくわかるようでわからないような話の展開です。なにがどうしたいのかがよくわからない。ひたすらに居心地が悪いシーンが続く。ジュリアン・ムーアがロバート・パティンソンとリムジンの中でやってるのを、ミア・ワシコウスカがじとーっと見てるとか。

ジュリアン・ムーアがミア・ワシコウスカを罵倒しまくって、ミア・ワシコウスカが置物でジュリアン・ムーアを撲殺するとか。怖い。

ジョン・キューザック一家の秘密とか。なんか不穏というか、禍々しいというか、不吉なムードがすごい。

それでどうなんだという気もする。なんかよくわからない。奥さんがプールサイドで燃えてたりするのもどういうことなんだみたいな。最後はミア・ワシコウスカと弟が指輪交換で結婚の儀式っていうのもなんなのか。

放火した理由が、父と母が兄妹だったことを知って動揺したかなんかだったっけ。その近親相姦をうけついで、今度は自分と弟がくっつくということなのか。

よくわからない。オカルトとか悪魔教的な儀式とかそういうのなのかな?ハリウッドは狂った場所で、俳優とか有名人とかやってるやつは、狂ってるやつらだというのを見せたいのか。過去にとらわれて錯乱、ドラッグにはまって自滅、近親相姦とか、そういうやつらの巣窟。

ハリウッドにはスターのお宅の場所を網羅したスターマップという観光地図があるらしいけど、その裏バージョンをやりたかったのかな。家だけじゃなくて、そこに住んでるスターの裏の顔見せます観光ツアーみたいな。デヴィッド・クローネンバーグ版のスターマップ。


このブログの人気の投稿

ナショナルドアホン玄関子機VL-568KAが故障しているので、パナソニックVL-568KA-T(茶)に交換してみたんだ【DIY】

かなり前から故障していたドアホン玄関子機をついに交換。 20年以上前から1度も交換されてなかったっぽい。 今ついてるドアホン子機はNationalのVL-568KAです。 ナショナル?って何?って今の若い人はなるけど、 パナソニックは昔、ナショナルとか

ラ・ムーで売ってた『マジックキューブ MAGIC CUBES バニラ味』は安くて甘くてサクサクな海外お菓子だ【税別91円・原産国マレーシア】

ラ・ムーで売ってた安い海外お菓子を買って食べてみました。「マジックキューブ バニラ味」が内容量130gで税別91円でした。原産国はマレーシア。Tortoっていうのがメーカー名かな?中身は一口サイズのウエハースです。

ラ・ムーで『冷凍ブロッコリー』を買って食べてみたんだ【グリーンフーズ】

生野菜が高い。げんこつぐらいの大きさのしなびたキャベツが378円。そんなの買う気にならないので、冷凍野菜でお茶を濁す毎日です。ラ・ムーで売っていた「冷凍ブロッコリー」を買ってみました。内容量280gで税別110円でした。

財布が語る、宮部みゆきミステリ『長い長い殺人』【映画のネタバレと感想】

長い長い殺人 これはどうかなあ。宮部みゆきの小説の映画化作品なんすけど、映画っていうかWOWOWのテレビドラマですか、 財布が語るという形式が小説で文字でやってるときは、奇妙な味がでてよかったのが、映像にすると財布を語らせる意味があんまりなくて余計に感じてしまった。

夏は『レモン果汁(製菓用)』を業務スーパーで買ってきて、水でわってレモン水にして飲んで暑気払い【原産国ベルギー・250ml税別128円】

レモン果汁(製菓用) 夏はさっぱりしたものが飲みたいですね。業務スーパーで売ってるレモン果汁を買ってきまして、コップにブシャーっといれて、水を注いでレモン水にして飲むとすっきり爽やかでおいしいです。