よくわからないのがベン・キングズレーが出てくるんだけど、彼の設定と存在がよくわからない。ネットで未成年の女の子と接触して手をだす性犯罪者を釣っては去勢してる闇の処刑人。このキャラクターいる?っていう感じでまず話になじんでないです。
メインの事件と絡んでくる重要なキャラなのかと思いきや、彼の相棒の女の子がヘンリー・カヴィルらが扱ってる事件に巻き込まれてさらわれて、ベン・キングズレーが追跡装置で彼女を探したことで犯人の家が判明するというだけ。
話の重要なポイントにからんでくるわけではないです。なんなんだろ。私刑にはしるベン・キングズレーとそれはいかんよと止めようとするヘンリー・カヴィルたちという話なのかとおもいきや、そうでもないです。ベン・キングズレー野放し状態。
どういうことなんだ?みたいな。ヘンリー・カヴィルは典型的なあらくれ刑事っぽいキャラを適当にやってました。犯人の家には監禁された女の子がいたりしてこりゃ連続大量殺人事件だって大事になります。
その家で発見された容疑者が知的障害者の男。まともに会話が成立しない。もうこいつが犯人なんだから適当に送検すりゃいいだろってスタンリー・トゥッチやヘンリー・カヴィルは思うんだけど、アレクサンドラ・ダダリオは、なにかあるぞって感じで辛抱強く尋問を続けます。
だけどとくに尋問の成果なんもなし。外でなんかいろいろまた騒ぎがおこってドタバタする。この話、なんか要素がうまく噛み合ってないようなきがする。3本ぐらい作れる話を無理やり1本にしてるような。
うまく融合してないから、結果、よくわからない話になってしまった。ヘンリー・カヴィルが娘と交流したりとか、刑事ものでおなじみの家族描写もあるんだけど、それがあんまり意味あるとは思えない。ヘンリー・カヴィルが主役でもないから。
ヘンリー・カヴィル、アレクサンドラ・ダダリオ、ベン・キングズレーにばらけて時間を使ってるから、どの話も薄くなってしまってる。犯人役のブレンダン・フレッチャーはやたらとよだれたらして頑張ってましたけど、どうなんだろ。
犯人もさ、結局双子だったというのはいかがなものか。誰か意外な人物が裏で手を引いていたとかそういうラストほしかったなあ。邦題もどうなんすかね。確かにラストバトルは薄氷の上だったけども、それを無理やり題名にしなくてもよくないか。薄氷の狂気ってわかるようでわからない、無理やり単語をつなげただけだし。
まるでこの映画を表すような題名ですね。要素を並べただけでよく意味がわからないと言う内容をうまく表した邦題といえるのかも。