主人公の石田三成なんかまったく知らんし。政治っていうか、豊臣秀吉が死んだあとの後継者争いの駆け引きみたいなのが描かれる。歴史の知識がないからよくわからない。役所広司演じる徳川家康が裏工作一生懸命やって、石田三成もなんかやってるのはわかった。
それとわからなさに拍車をかけるのが、俳優たちのセリフの言い方。ボソボソと小さな声でたんが絡んだような不愉快な声音で演技してるんすよ。声量がなくて滑舌も悪くて何を言ってるのかよくわからない。
時代劇特有の長い説明セリフを滑舌悪くたんが絡んだようなゴボゴボ声で早口で肺活量足りない感じで喋る。言葉が団子状態になってて聞き取れない。会話のシーンなのに会話になってない。いやー、あの感じで喋り合ってお互い何を言ってるのか聞き取れてるのかな?
わたしが有村架純なら、岡田准一に、え?今なんて?なんて言った?って聞き返すし、わたしが岡田准一なら有村架純や平岳大に、え?何?なに言ってるかよくわからないから、もう一度言って?って言ってると思う。
なんなんだろ。ああいう聞き取れない感じに喋らせるのが監督や俳優のこだわりなのかな?ボソボソ喋りがリアリティ演出とは思えない。なぜなら、あんな喋り方では現実では相手に伝わらないからリアリティは逆にまったくない。
見た目、武将の衣装とか立ち振舞とかは、昔ながらの古臭い時代劇を踏襲してる感じでした。なんかもっと現代解釈というか、新しい時代劇みたいな映像を見せてほしかったかな。有村架純の女忍者とかもっと遊んで変なキャラにしても良かったんじゃないすかね。
なぜ生かした、慰み者にする気かって言われた岡田准一が、そうじゃない、おぬしの心意気に感動したからだみたいなこと言ってかっこつけてたけど、あとで惚れてるとかわけわからんこと言っててかっこ悪くて笑った。
豊臣秀吉に仕えて忠義を尽くした岡田准一だったが、関ヶ原の合戦で敗れてしまったよっていう話。うーん、石田三成が豊臣秀吉に召し抱えられたときの幼少期のエピソードで、お茶を3度、湯加減や量をかえてだしたっていうのがあって、
石田三成は子供なのに相手の気持ちを推察して行動できる気遣いできるすごいやつって描かれてたのに、大人になった岡田准一は自分だけの正義を貫いて他人の心を掌握できないダメなやつになってんの。
あのきめ細やかな気遣いできるやつはどこいったみたいな。結局、それで他の武将たちの心を掌握できずに、政治闘争に敗れて負けちゃう。豊臣秀吉に重用されて出世しちゃったから、ダメになったんすかね。秀吉だけ見てればいいって感じになっちゃったのかな。