真実味っていうかさ、それっぽさがまるでないです。タレントが刑事コントやってるやみたいな。芸能人がサイコ野郎コントやってるやんって感じにしか見えない。それがなんかきついというか衝撃的だった。最近の邦画ってこういう感じなんだみたいな。
お笑い芸人の人が、そのままいつものノリで出てきてるのも、コントっぽさを醸し出してる。俳優たちの演技もコントチックなんすよ。目をギョロッとひん剥いてみたりとかさ。仲代達矢じゃないんだから、そんな演技する?っていうね。
手がブルブル震えてるのを見せたりとか、まるっきりコントじゃんっていうシーンの連続。ああいうのは監督が演技指導で演出つけてるんだろうか。
ここは目をギョロッとさせてとか指示してんのかな?それとも俳優が脚本を読み込んで、ここは目をギョロッとさせようとか役作りしたんかな?
今どきの芸能人たちによる映画コントを見せられて、なんだろこれっていう違和感がすごくて、話の筋道より細部の変さが気になってしょうがなかった。話が頭に入ってこない。
なんだろう、どういう話だったっけ?連続殺人のヒントをもらうために、連続殺人犯に協力を仰ぐという羊たちの沈黙みたいな話と、謎のハッカーMが暗躍してスマホをハッキングされて情報ダダ漏れになって大変だっていう話をくっつけた感じの刑事ものサスペンス・ミステリーかな。
なんかこれって続編らしいんですよ。続編って知らずにこっちを先に見ちゃったもんだから、スマホはいつ落とすんだって思って見てたけど、なかなか落とさないから不思議だったんすけど、続編なんだなあ。
映画の冒頭で北川景子と田中圭が前にいろいろあったと話してたのが前作のことだったんすねえ。前作を見てからこっち見たほうがよかったかな?まあ、見てなくても楽しめたけど、見たほうがよかったかも。
で、スマホはいつ落とすのかとおもったら最後なんすよ。全部終わってエンディングを迎えたあとに、千葉雄大と白石麻衣が5年前に出会ったきっかけが落としたスマホだったというシーンが流れる。事件のきっかけとかじゃないんだ?
スマホを落としただけなのにっていう題名のシリーズなんだから、落としたスマホが事件のきっかけになってないとダメな企画のような気がしたんだけど、無理やりアリバイづくり的に落としたスマホエピソードを最後にくっつけてて、やっつけ感がすごい。
こういうとこもなんだかなあって感じです。すごいもんですね。映画っていうムードがまるでないのが逆に清々しさを感じる。最初からコントをやってるんだもんなあ。この割り切りはすごいもんですね。こりゃ前作も見なくちゃいけないな。