テレビ業界の話だけど、映画でも音楽でもアイドルでもエンタメ系は当然こういうことあるだろうし、普通の企業でもあるでしょうね。なんなんだろなあ。権力の座についたおじさんは、いつでも股間をどこかに突っ込むことを考えて仕事してるのかな?
やたらと口にツッコミたがるのは、従者が王の前にひざまずき、へへえ~って屈服するのを連想させる行為だからなのか。完全にこいつは俺の思い通りになると実感できるから、口につっこみたがるのか。
ミラマックスのワインスタインのセクハラ事件はすごい印象にあるけど、フォックステレビの事件はあんまり記憶にないですね。2016年のことだから最近のはずだけど全然記憶にないや。
昔だったらそういうもんだからで泣き寝入りするしかなかったけど、今は被害者が告発できる時代に変わってきてるのを感じます。ひどい話いっぱいあるだろうなあ。映画界もひどい話ばっかですもんね。
監督や男優が演技指導と称して女優を密室でけなしまくって精神崩壊するまで追い込んで、どさくさ紛れにそのままベッドインとか、そういう話よく聞きます。大先生が新人を手篭めにするのが当たりまえの時代だったとか。
映画は3人の女性の視点で話が語られます。ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、マーゴット・ロビー。このキャスティングもさ、なんか感じますよね。彼女たち自身、映画界でのし上がるまでに似たようなことを体験してるんじゃなかろうかって思っちゃう。
3人とも新人のとき、売れたいんだったらわかるだろっておえらいさんのおっさんに言われたことありそうだもんなあ。だから役と本人とがかぶって見えて、なんかもう映画なんだか本人の本音なんだかわからなくなってきて、変なリアリティがありました。
そこがおもしろいところだったけど、映画としておもしろいのかというととくに面白みはなかったかな。あ、でもメイクはすごかった。シャーリーズ・セロンの顔が全然普段と違ってて、シャーリーズ・セロンと気が付かなかった。すごいメイク技術だなあ。
ニコール・キッドマンもなんか鼻がいつもと違うような気がした。
あれ、実際の本人に似せてるってことなんだろうけど、似せる必要あるのかなってちょっと思ったけどね。まあ、実際のニュース映像を使ったりしてるから、似てたほうがリアリティでるだろうけど。
実話をもとにした系で顔を本人に似せるかどうか。自分は似せなくていいと思うんだけど、だいたい変な特殊メイクして似せますよね。別にそっくりさんショーが見たいわけじゃないから、似せなくていいと思うんだけど。
権力者に楯突いたらやっていけない。訴えたりしたらキャリアは終わり。でも黙っていられるのか、黙ったままこの先やっていけるのかという葛藤。でもさ、パワハラやセクハラをする権力者はどういう気持ちなんだろ。権力の座についたことないからわからない。
まったく悪気もなく、簡単にセクハラやパワハラをする権力者は当然問題だけど、その権力者にすりよって悪行を見て見ぬ振りして自分の地位を確保しようとする権力者の周辺にいる人たちも問題だよなあ。そっちのほうが大問題かもしれない。権力者の権力を支持して継続させることに手を貸すことのほうが罪深いかもしれない。
でもまあ自分だったら権力者に媚びへつらって悪いことも悪いとは絶対言えないだろうなあ。見て見ぬ振りしちゃう。