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『アメリカン・サイコ(原題:American Psycho)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


久しぶりに再鑑賞。いやー、おもしろいですね、これは。面白すぎる。時代設定はアメリカの80年代。金融バブルの時代ですっけ?主人公のクリスチャン・ベールは投資銀行の重役。若いのに副社長なんだよ。

これは親が金持ちで資産家でその子弟っていうことなんだろね。名刺合戦でお仲間たちの肩書がみんな副社長なのは、彼らはお金持ちの子供たちで親から地位をあてがわれてるからか。富裕層が金持ち仲間で仕事まわしてる投資銀行。

エディ・マーフィとダン・エイクロイドの「大逆転」でもそういう投資銀行がでてきてましたな。そういう投資銀行は、仕事をとるために営業とかしない。金持ちどうしで仕事まわしてるから、仕事を請け負ったところで仕事は終わりでやることがない。

だからクリスチャン・ベールは毎日仕事しませんよね。オフィスにでてもとくにやることはない。高級マンションで毎日朝起きてからの体のメンテナスのルーティーンにたっぷり時間をかける。夜は話題のレストランの予約をとって遊ぶ。

仲間内どうしで、名刺のセンスを競い合う。なにも毎日することがない。金はたっぷりもってて快適な人生そのものなんだけど、クリスチャン・ベールはだんだん狂っていく。

ホームレスを殺したり、娼婦を殺したり、自分よりいかした名刺をもってるセンスのよいお仲間を殺したりします。名刺バトルのシーンのくだらなおもしろさが好きだなあ。

ななななんだ、このセンスの良さは、おれの名刺よりすごいじゃないかと、わなわなわなと敗北感と怒りに体をふるわせるクリスチャン・ベール。くだらなおもしろい。

娼婦をひろって家で3Pしてそれをビデオで撮影したりするんだけど、クリスチャン・ベールは自分の肉体を誇示してかっこつけて、それをビデオに撮ることに夢中です。自分のことにしか興味がない。

この時代の特徴なのか、自分が得をすることにみんな夢中で他人のことに無関心なのが描かれます。クリスチャン・ベールは自分の欲望のことにしか興味がない。だから人殺しも平気でできる。

お仲間たちもにたようなもので、誰も他人のことを真剣に見てもいないし、深い関係をもとうとも思わない。自分が得する、自分が損しないということがすべての時代。

クリスチャン・ベールが死体をころがしておいたマンションの部屋がきれいにリフォームされて殺人の形跡がまったくなくなっている。クリスチャン・ベールはどうしてかよくわからなくて混乱するんだけど、あれは家主の女の人が片付けたんだろう。

殺人事件なんかおきた部屋になったら貸したり売ったりできなくなるから。これも自分が損したくなくて他人のやったことに無関心をきめこむっていうことですよね。

クリスチャン・ベールが弁護士の留守電に殺人の告白をするけど、弁護士はジョークだとまじめにとりあわない。おまえが殺したというポール・アレンとはつい先日一緒に食事したんだっていわれてうやむやになってしまう。

あの弁護士もめんどうにかかわりあいたくなくて、そういったのか、もしくはあの投資銀行界隈の人間はみんな同じような髪型、服装、喋り方をするので、誰が誰なのか区別がついてなくて勘違いしているのかもしれない。

自分の欲望にだけフォーカスして他人に無関心な時代とそういう生き方をする人間がでてきたのを大真面目なコメディとして作ったのがこれかな。

いやー、おもしろいんだよ。おもしろいっていっちゃまずいんだけど、ジャレッド・レトを斧でかちわるシーンのクリスチャン・ベールの動きがコミカルすぎて、何度見てもわらっちゃう。

クリスチャン・ベールがなんで殺人を繰り返すのかも、なんか考えると、殺人は他人に干渉する究極の方法だからのような気がする。他人との関わり合いに飢えてる。そのフラストレーションが殺人へとむかわせるのではないかと。

人殺しをして、おれは人殺しだと大声で言って、これでどうだ無視できないだろって思ってても、周囲はクリスチャン・ベールを無視する。クリスチャン・ベールの話につきあっても得しないから。なんかほんと他人に無関心、自分の欲望にしか関心がない時代をよく描けてる映画だと思うね。

アメリカの病理っていうか、日本もそういう時代だったんじゃないのかな、80年代って。今はどういう時代なんだろね。他人のことに無関心なのは同じかな。でも自分が得するとか欲望を満たすとかいうのは、もう諦めてるような気がするな。他人にも自分にも無関心でやりすごすのが今のコロナ時代か。

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