それが最後にまた出てきて、そうかこれで炎を乗り切ってみんな生還するっていう結末のためのフリだったんだって思ったんだけど、あっさり全員死亡ってなって唖然とした。まあそれはそうなのかな。
山火事の炎ってあんな薄いシート1枚でしのげる温度じゃないだろうし。燃え広がる炎のスピードは人が走って逃げれるようなスピードじゃないだろうから、避けれない状況になったらどうしようもないだろうなあ。
お話は隊長と若手隊員、二人の視点で物語られます。隊長はジョシュ・ブローリン。若手はマイルズ・テラー。マイルズ・テラーは薬中で前科持ちで家族からも見放されるようなクズ男。恋人が妊娠したことをきっかけに人生をかえたくて消防隊に応募します。
ジョシュ・ブローリンは、ぼんくらだけど立ち直れる見どころがあるとみて採用する。なんか消防隊にグレードがあるらしくて、ジョシュ・ブローリンのチームは昇格するために日々特訓を重ねる。
マイルズ・テラーが仲間とうちとけて成長していく姿、恋人と赤ん坊の成長の話が描かれていく。ジョシュ・ブローリンのほうも嫁のジェニファー・コネリーとの揉め事がある。子供を作って家族になりたいというジェニファー・コネリーと、子供はつくらないというジョシュ・ブローリン。
ジョシュ・ブローリンも完璧な隊長というわけではなく、問題をかかえていたわけ。マイルズ・テラーに若いときの自分を見出して採用したってわけ。まあ、消防隊は他の仕事してる人にくらべて死の危険が格段に高いので、子供や妻との関係にかんしてすごく考えるとこあるでしょうね。
山火事消火の描写がなかなか興味深いです。消防というとホースで水ぶっかけるイメージだけど、山火事の消火ってそうじゃないんすねえ。山火事の炎の進路にある木をあらかじめ焼き払う。そして溝をほって炎が進まないようにする。
山火事の燃料になるものをなくして勢いをなくすっていうやりかたなんだなあ。しかしさ、アメリカの山火事って毎年ありませんか。けっこうニュースで毎年あちこちの山で火事がおこって何万ヘクタールとか広大な森林が消失と聞くけど、あんなに燃えたら森林がそのうち全部燃えてなくなりそうなもんだけど、そうならないのは消防隊がくいとめてるおかげなのだろうか。
山の木がまたすぐにどんどん生えてくるなんてことないよなあ。そのうち砂漠化しちゃうとかあるのかな。
消防隊は昇格。マイルズ・テラーも隊になじんでチームとしての結束は強まる。ジョシュ・ブローリンチームは山火事の処理もうまくできて、街のヒーローだと称賛される。ジョシュ・ブローリンとジェニファー・コネリーも和解してこれから未来へと新しい一歩をというきに山火事発生で出動。
ぼや程度だと思われた火事はひろがっていって状況は悪化。うわー、これ完全にフラグが立ったなって感じてしまった。おれたちは最高のチームだと、それまでの問題に解決の光が見えて希望の明日が見えるところに出動。
悲劇のお膳立てが整った。でもこれは映画なんだから彼らは乗り切るぞと思ったら、実話だからこうなりますというね。なんだかほんとに残念だ。現実は非情だね。