小泉今日子が不良少女。弁護士が石橋凌。金持ちが森下愛子。キョンキョンはスーパーで働いてたけどクビになってストリートで危なっかしく暮らす若者。ひょんなことから知り合った弁護士の石橋凌から更生するにはちょうどいい仕事があるってことで家庭教師の職を紹介されるってわけ。
KYONKYONは石橋凌をちょっといいなあとか思ってるわけ。大人だし、頼れるし、ちょっと憧れるみたいな感じです。そんで家庭教師先の家がかわってんの。大金持ちで森下愛子はアメリカで仕事してるかなんかで息子のことはほったらかし。
息子は親から放任されてるのでわがままな悪ガキです。みんな手を焼いてるんだけど、キョンキョンはバリバリの不良なのでガキに一発かまして手懐けます。なんかここらへんがもうちょっとちゃんと描いてくれてたらおもしろいのになあって感じする。
石橋凌への気持ちと、悪ガキも自分と一緒で孤独なんだという共感と、ここの描写をもっと分厚くやってくれていたら名作になったかも。けっこうあっさりしてるからね。
おもしろかったのが森下愛子の冷めた演技。子供の母親なのにまったく子供に興味なし。きょんきょんに丸投げ。しらーっとした冷たい演技でおもしろいです。まあ、彼女と石橋凌が結託して、息子が相続する財産を自分のものにするために殺し屋を雇って子供を襲わせるっていう話なんだけど、きょんきょんがなかなか殺されないので森下愛子も呆れてましたよ。
石橋凌は不良少女に更生の機会を与えるためじゃなくて、適当に罪をおっかぶせるのにちょうどいいから小泉今日子を利用しようとしただけ。ただのできの悪い不良だから簡単に始末できるだろうって思ってたのが、全然しぶとくて殺し屋が失敗ばかりするから困ってました。
まあ、きょんきょんもうすうす勘付いてる。だって森下愛子や石橋凌にしか言ってない行き先になぜか殺し屋が待ち伏せしてるんだから、嫌でも気づきます。でも信じたくない。不良少女のようで、性根は純情ですからね。
なんかアイドル映画だけどけっこう楽しめたなあ。ウッチャンナンチャンが出てきたりしておもしろかったし。