設定はスパイだけど、完全に恋愛ドラマです。監視対象と寝てることをばれないように色々偽装工作したりとか、男がなんだか情けなく見えてきた。なんでそんなに恋の炎が燃え上がってしまったのかがよくわからなかったです。
ジャン・デュジャルダンはスパイ。どこの諜報機関なのかよくわからなかった。なんかいろんな言語が入り乱れてて、ロシア語フランス語英語、それぞれのスパイ機関が思惑をもって情報提供者にあれこれやらせているので、なんかこんがらがってしまった。
あれ、これどっちのスパイだっけ?KGBだっけ、CIAだったか、フランスだったかな?みたいな。スパイの陣営がメビウスの輪のようにからみあっている。まあそれでジャン・デュジャルダンたちがセシル・ドゥ・フランスを情報提供者にしてあれこれやらせる。
ティム・ロスの情報を引き出すのが目的です。ティム・ロス久しぶりに見たけどこんな役もやってんすね。とくに見せ場らしいものはないお飾りの役だったけど、顔知ってるのティム・ロスぐらいだったな、この映画。
それでティームで監視してるんだけど、ある日バーで彼女から逆ナンされる。それで一夜を共に過ごしてしまう。お互いの素性を明かさないままに。都合のいいことにチームは彼女を見失ってしまってたので、セシル・ドゥ・フランスが寝た相手がジャン・デュジャルダンだとはバレずに済む。
ほとんどひと目見たときからびびっときてる感じだったけど、なんなんだろ、よっぽどベッドの相性がよかったのかなあ?女は金融トレーダーでセクシー系ではなくて、どちらかというと理知的で勝負事に強い強気な性格の女性です。
やっぱそのギャップがよかったのかなあ。普段スーツをパリッときこなしてメガネとかして何百億とか動かしてる負けん気の強い人がおれの前ではあんなに乱れてるみたいなのが興奮するのかな?男女の仲はよくわからないもんですね。
それでみんなにばれないように逢瀬を重ね、そして二人でカナダに逃げようという計画をたてていたんすけどそうはうまくいかないよってなことで、彼女にジャンの素性がばれてしまう。なんだスパイとして利用してただけなのねってことで二人の関係は終わったかにみえたが……。
最後は病気も愛が治す、愛がすべてみたいな終わり方で、うーん、これってやっぱりスパイはどうでもよくて恋愛ドラマでしたねえ。スパイとかモナコの異国情緒とかは全部恋愛のスパイス。