2021年12月に権利確定してから、優待品が届いたのが2022年3月2日です。わすれたころに届くのが株主優待。郵便配達の人が緑の箱を届けてくれて、いったいなんの荷物だろ?って思ったらLIONの優待品だった。
中身はライオンの新製品6品入ってました。
- ソフラン プレミアム消臭 ウルトラゼロ
- トップ スーパーNANOX(ナノックス)ニオイ専用
- CHARMY Magica 一発洗浄スプレー オレンジの香り
- NONIO ハブラシ TYPE-SMOOTH
- システマ ハグキプラス ハミガキ
- キレイキレイ 薬用手指の消毒ジェル
しかし、ライオンの株価はひどいもんですよ。長期下落トレンドに入っているのか、ずっと下げっぱなしで弱いです。コロナやウクライナ戦争などがあって相場の環境が悪いのも関係あるのかな。
でもさ、トイレタリーとか日用品のセクターってディフェンシブ銘柄と言われて、景気や世界情勢に左右されにくいというのが定説なのだけど、全然そんなことないですね。日本株の日用品や食料品のセクターは普通に景気や世界情勢に振り回されて全然強くないです。
保有しているライオン株の含み損が順調に増えていってます。含み損がみるみる減ってとんとんぐらいかなという水準になったことが一度もない。含み損を考えたら、優待品は1品で数千円ということになります。
数千円の歯磨き粉かあ。数千円の洗剤。なんだかとっても高級品に見えてきましたよ。今回の優待品って総額いくらくらいなのかざっとネットで調べてみました。
- ソフラン523円
- トップ361円
- チャーミー421円
- ノニオ234円
- システマ452円
- キレイキレイ510円
いやー、株主優待目当てで株を買うのは難しいです。適当になにも考えずに株主優待がほしくて株を購入すると、優待や配当をもらっても大幅に赤字ということにほぼ100%なってしまいます。
笑っちゃうのが、買うかどうか迷って買わなかった優待銘柄が権利落ち後に下落してもすぐに戻して数日でプラスになって上がっていったりするんです。迷って買った銘柄は反発しなくて下がり続ける。迷って買わなかった銘柄はしっかり反発して上がっていく。投資あるある。
なんだろ、おかしくないっすか?株価の変動はランダムウォークで上がったり下がったりしているはずなのに、自分が購入してからすぐ上がるという経験をしたことがないです。適当に買って買った株価から下がらずに上がり続けるということがあってもおかしくないはずなのに、そういうことはめったにありません。
買ったら買ったところがなぜか天井になってその株価をなかなか上回らないということが多いです。優待品はもらえたけど、実質損してるわけだから、何もしないほうがよかったんじゃないかみたいな気がしてしまう。
投資が心理的に苦しいのはここですよねえ。なにもしないほうがいい結果だったという時期が必ずある。そしてその期間が長い。含み損が拡大してどんどんマイナスが増えていく時期を避けられない。
結局下がっていくところをナンピンして上がるまで辛抱するしかないと思うんですよ。よく投資の教えでナンピンはするな、損切をすばやくしろっていうのがあるけど、数%や数十%の下落で損切りしてたらどんどん資金が減っていきます。
10%とか15%とかの下落って日常的にあるからそのたびに損切してたら普通にお金がなくなります。まあ、ナンピンもどこでするのか難しいですけどね。どの銘柄をいつ買えばいいのかわからないのと同様に、どこまで下がるのか、どこでナンピンするのがいいのかはわかりません。
ライオンなんかここ最近はどこでナンピンしようが、リバウンドしないので意味がまったくないことになってます。ナンピンするなら地合いがよくて相場全体が上げムードになるまで待たないと難しいですね。
ドルコスト平均法っていうんですか?とにかく定期的に買い続けるしかないなあ。これが正解というわけではなくて、未来を読む予知能力がない普通の人が投資する場合、消去法でこうするしかないというだけのように思います。
ここぞというタイミングがわからないんだから、ずっと買い続けるしかない。そして上がるのを待つ。死ぬ前にあがったらいいぐらいの気持ちでいること。ただ問題は資金力ですね。買いたくても元手がない。
優待欲しさに買ってみる。様子を見る。下がったらまた買い増してみる。また様子を見る。また下がったら買ってみる。上がって平均購入単価を上回ったら少し売ってみる。また様子をみる。そんな感じでしつこく売買して購入価格を下げて、どうにか含み益の状態が続く水準までもっていく。
そういうめんどくさいことをやらないと株主優待でおいしい思いってできないのかなと思います。買ってほったらかしで儲かるほど優しい世界じゃないですね、投資って。証券会社のホームページや財テク雑誌で楽しい株主優待生活みたいな特集が組まれるけど、そんな楽で楽しいもんじゃないですね、株主優待投資って。
むしろ地獄です。有名な桐谷さんも投資地獄を生き延びてきてる猛者だからなあ。気軽に真似できません。株主優待投資は地獄の入り口。始めたらとことんしつこくやり続けるか、疲れて無視を決め込むか、負けを認めて退出するか。どっちにしろ地獄だね。地獄を通った人だけが手にすることができる果実が投資の利益だね。