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『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー(原題:A GHOST STORY)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


これはダメな人には全然ダメだと思う。全然ダメだった。起承転結が物語にあるとしたら、この映画は起の部分で1時間ぐらい使ってます。半分以上の時間を使って事の起こりを描写してるんだけど、それが全然つまんないの。

映像的におもしろいとか、起の中でも展開がいろいろあるとか、そういうのなくて、ただ不愉快な長回しが続きます。ケーシー・アフレックとルーニー・マーラがベッドでイチャイチャするシーンとか、ルーニー・マーラが悲しみにくれてパイをやけ食いするシーンとかをバカみたいに長回しで見せる。

そんなに時間をとる意味があるのか?いやー、なんかそういう手法もわかるといえばわかるけどね。長く見せることで、その空気感というか時間の流れを見てるこっちに一緒に感じてほしいっていうことだろうけどね。全然そういう気分になりません。

1時間ぐらいしたら話が展開し始めます。最近、映画を2倍速や1.5倍速で見るのが流行ってるんだって?こういう映画は早送りで見ても仕方ないような気がする。早送りしちゃうと、ほんと30分ぐらいですむ話を90分に引き伸ばしてるだけっていうのがわかっちゃう。最初の1時間は早送りでもいいかもしんない。

ゴースト・ストーリーということで幽霊の話。ケーシー・アフレックとルーニー・マーラは夫婦。田舎町の小さな平屋で幸せに暮らしていたが、ケーシー・アフレックが交通事故死。ケーシー・アフレックはシーツをかぶった幽霊になって二人の家に取り憑く。

アフレック幽霊はシーツをかぶって、目のところに黒い穴があるオバケのQ太郎スタイルです。幽霊になってからはまったく喋りもしないし、シーツの下がどうなっているのかもわかりません。

ぼーっと突っ立ってルーニー・マーラを見てるだけです。死んだ男が生きてる恋人と意志を通じ合いたいとがんばるっていうのなら、「ゴースト」みたいな話になるんだろうけど、この映画はそういうのじゃないです。

地縛霊のように二人の幸せのマイホームだった家に取り憑いちゃう。そのうちルーニー・マーラは踏ん切りをつけて家を出て新しい生活へと踏み出していきます。シーツのオバケは彼女についていくのかと思いきや、家にそのまま残る。

そして新しい住人がやってきて住み始める。また別の住人がやってきて住む。パーティーやったりして、なんかよくわからないハゲ男が人生や生命についての講釈をたれる。このハゲのしゃべりがまた長いんだ。

この映画、長回しでつまらないシーンが多いから困る。長回しでもおもしろい、目を引くシーンなら見てて苦痛にならないけど、つまらない上に長いんだからどうしようもないよ。そして家は取り壊される。ブルドーザーでバリバリと簡単に解体です。

平屋で壁とかもぺらぺらのセットみたいな家だから簡単に解体できるんだなあ。跡地になぜか超高層ビルが建設される。どういうことなのか?田舎町なのになぜか超高層オフィスビルが建設されて、周囲も摩天楼が林立するメガシティみたいになる。

田舎町が開発されて都市になったってこと?それぐらい未来ってことなのか。よくわからない。その夜景のきれいなビルの屋上からシーツオバケが飛び降りると、過去にタイムスリップ。

開拓時代みたいな大昔になる。家が建つ前の時代になって、そこにはこれから家を建てようとしている家族がいた。見てるとその家族が矢で射られて全員死んじゃう。なんだかよくわからない。また時間がとんで、ケーシー・アフレックとルーニー・マーラがその家に内見にきて住み始めるときの時間にとぶ。

そんな感じで前半は幸せなカップルの片割れが死んで幽霊になるのを無駄に長い時間をつかって描写して、後半は時空を行き来する刻の涙を見るSFみたいになります。うーん、これはどうなんだろ。2回3回ぐらい前半で見るのやめて何度かトライして完走したけど、最後まで見なくてもよかったような気がした。

前半で見るのをやめたくなるようだったら、そこでやめて見なくてもいいですね。