なんかさ、物々しい題名に映画の紹介文なんだけど、そういうんじゃまったくなかった。アンセル・エルゴートとクロエ・グレース・モレッツが凶悪犯罪の闇を調べる驚愕のサスペンス的な紹介がされてるけど、そういうのじゃまったくなかったです。
アンセル・エルゴートとクロエ・グレース・モレッツはワシントンの高校生。クロエ・グレース・モレッツはけっこう金持ち。アンセル・エルゴートの家も昔は金持ちだったらしいけど、今はそうでもないみたいです。
もうすぐ大学進学っていうときに、友人が射殺される事件が起きます。コーヒーショップで働いてたやつなんすけど、アンセル・エルゴートにコーヒー出して彼らが店を出たあとに銃撃されて死んでしまう。
警察はギャングの抗争の線を捜査しているが、アンセル・エルゴートはやつはギャングなんかじゃないと自分で彼の死を調べだします。そんでどうなるかみたいな。友人の死の事件をひとつの軸にして、アンセル・エルゴートとクロエ・グレース・モレッツの恋人関係がどうなるか、彼らの親との関係がどうかっていうのを見せていくドラマ。
まあどっちかというとアンセル・エルゴートの周辺事情、親とか恋人とかの関係を見せるのが主であって事件の真相とかはけっこうどうでもいい感じです。友人はギャングじゃないと思っていたけど、ドラッグ売買に関わっていたのがわかるし、結局、その裏関係のことで殺されたっていうのがわかる。
アンセル・エルゴートはなんもわかってなかっただけ。青春時代の若者によくあること。視界が狭いので思い込みでなんもよくわかってなかったっていう。というか殺されたやつとほんとに友人だったのかな?友人らしいエピソードがなんも描かれてなかったけど、顔見知り程度だったんじゃないかと思えた。
母親が最近突然死してその悲しみも実感してよくわかってなかったアンセル・エルゴート。母親の死に何もできなかったのが心残りだったので、友人の死になにかできることをしたいと調べることにこだわっていたということらしいです。
よくわからない。友人の知らない裏の顔がわかって驚愕とかいう話でもないし、母親の突然死や友人の突然死に面食らっていろいろ考える話っていうわけでもないし、なんも深く描かれないのでよくわからないのです。
そんな感じの話でした。とくに見どころがない。クロエ・グレース・モレッツが貫禄ありすぎて高校生にはまったく見えないぐらいかな。音楽にデヴィッド・ボウイが使われていたけど、とくにこれといっていいとは思えない使い方だったしなあ。あとなぜかアンセル・エルゴートがポケベルを使っている。
それと古いビデオカメラも。母親と海行ったときの映像を記録してたビデオカメラみたいだけど、なぜいまさらそんなのを使うのかよくわからなかった。乗ってる車はめちゃくちゃ古いくたびれたBMWだったから、そういうクラシック趣味の高校生ってことなんすかねえ?
時代設定がそういう時代なのかと思ったけどそうではないみたいだし。他の人はスマホ使ってるし。なぜアンセル・エルゴートがポケベルなのかよくわからない。貧乏になったから?っていうわけでもなさそうだけど、ポケベルのほうが逆にお金かかりそうだけどね。