特捜部Qシリーズは何作かある人気シリーズ。過去作はたしか全部見てる。でも見てなくても大丈夫でした。孤立してる偏屈刑事が不可解な事件を捜査する部署にいて、事件を調べる刑事モノ。
主役の刑事はかなり荒れてますね。暴力的だし人とうまく交流できない。過去作でそのへんのことが描かれていたような。覚えてないけど。相棒はアラブ系。できるやつでこんど別部署に移動することになっている。
主人公は相棒を頼りにしてるしずっといてほしいと思ってるんだけど素直に言えません。偏屈だからね。そんな気難しいやつとうまくやってるできるやつ相棒も最近嫌気が差し始めている。まあ、この主人公と相棒の関係もこのシリーズの特徴かな。
素直になれない主人公。呆れながら主人公にあわせてあげる相棒。その衝突するやりとりが特捜部Qの特徴になってます。今回の事件はミイラ発見から始まる。アパートの一室の壁を壊したらそこにミイラ化した死体がいっぱい。
部屋の借り主を容疑者として捜査していくと浮かび上がってくる過去の因縁。女子収容所とか不妊治療の医者とかからんできてどうなるか。過去の映像と現在の事件捜査の映像が交互に混じり合って展開します。
昔あった女子収容所でなにがあったのかというのを詳しく描くので、犯人が誰なのかっていうのはすぐにわかります。まあ、偽装してるけど動機を考えたらあの人しか犯人でありえないからなあ。犯人当てミステリーではないです。
ひどいことされた人が復讐するっていう話。恨みを晴らすっていうね。そういう黒い情念をいだき続けて人生を棒に振ってまで天誅くだすっていうのが、日本の風土にもフィットするのかな。復讐譚って日本人好きですよね。好きっていうかそういう話が昔からいっぱいあるし。
前半は過去の女子収容所の描写と主人公がどんなやつか描写がメインかな。後半は陰謀論サスペンス・アクションになる。女子収容所の管理人みたいなやつがもろに陰謀論者みたいで笑っちゃった。そして最終的には悪の組織の本拠地にひとり飛び込んだ相棒のみに危険が迫る的な。
今回の敵はかなり悪かったなあ。悪の組織の大ボスみたいな。ほんと悪の組織なんすよ。この世に劣性遺伝子を残してはいけない。愚かな人間は妊娠しないようにするっていう考えをもった人間たちが集まった秘密結社。
漫画みたいな大掛かりな組織だけど、なんかほんとにありそう。人情復讐物語と陰謀論サスペンスを組み合わしたような話でした。そして最後はやっぱり俺にはお前が必要なんだよっていう男と男の友情のような愛情のような話。
主人公は相棒が死にかけにならないと素直に話せないってそうとうだな。
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