あんなわからない説明ならないほうがよかったよ。いっそのことわりきって何も説明なしで映像だけで見せていく感じにしたほうがよかったんじゃないかと思える。なんとか一族がなんとか家にどうのこうのみたいなこと言われてもまったく頭に入ってこない。
どっちがどうなんだか、なんなんだかもよくわかりませんでした。誰がどうする、誰と誰が敵対してるのか味方なのかなんなのか。関係性がわからない。話のすすんでいく方向性もよくわからない。
心の声をナレーションでいろいろ言ったりするんだけど、何がなんだかわからないので意味がない。
スパイスがどうしたこうしたとか言ってましたけどね。スパイスっていうのは重要な資源らしくて、それをめぐってのなんか争いなのかな?カイル・マクラクランは王子様だったか?それもよくはわからない。
父親が殺されて、カイル・マクラクランは砂の惑星デューンにいって、でっかい虫を乗りこなし、そこに住んでる砂の惑星の民に認められて彼らをひきいて父親を殺した男爵かなんかに復讐をとげる。っていうことでいいのだろうか。
うっすらそんな感じがしたというだけで、実際の正しいストーリーがわからない。うーん、もともとのフランク・ハーバートの小説が複雑なのかもしれないですね。読んでないからわかんないけど、昔のSF小説だからまどろっこしいのかもしれない。
映像はよかったです。合成とか特撮は古いのでしょぼさはあるんだけど、気にならなかったなあ。あのシールドの表現はめちゃくちゃアナログでしょぼいんだけど、味がありますね。あのシールドって役に立ってんのかな?よくわからない機能だったけど。
衣装とかセットはなかなかのもんです。とくに衣装はクラシカルな衣装で中世の歴史ものみたいでかっこよかった。SFていったら未来とか宇宙とか異世界とかそういう現代とは違う未来の世界っていうイメージだけど、クラシカルな古いムードのものが意外とマッチしますね。
話としては王道なんだろなあ。王子が殺されかけて危なくなるけど、流れていって異教の民に救われて舞い戻り復讐をとげる。王朝謀略ものっていうか。そういう王道のわかりやすい話のはずなのに、映画を見るとまったく意味がわからないんだ。
もうちょっとなんかうまくわかりやすく見やすい感じにならないんだろうか。デューンが元祖で、これに影響をうけて生み出されていったスター・ウォーズとかアバターとかは、デューンの息子や孫にあたるだけに、改良されててわかりやすくよくできてるなと。まあでもこれは失敗作といわれるけど、好きな人は多いカルトな映画っていうのはわかります。自分もけっこう好きですし。
まあでもけっこう気持ち悪い感じもするからあんま何度も見たくはないけどね。あの浮いてる男爵とか気持ち悪いし。
スティングが出てきてたなあ。最初、ちょこちょこ顔見せで出てきてセリフもあんまないからただのカメオ出演かと思ったら、最後にカイル・マクラクランとナイフバトルでがっつりでてきてた。
スティングファンには評判よくなかったらしいけど、なかなかかっこよくて存在感あってよかったけどね。
まあ、そのナイフバトルはしょぼいんですけどね。そうだなあ不満といえばアクションシーンがやっぱり昔の映画なので今の映画のアクションとくらべるとかなり迫力に劣ってしまうっていうところかな。
音楽もあんまよくなかった。ブライアン・イーノとTOTOが担当してるらしいんだけどさ、イーノがやってるっぽいところはいいんだけど、TOTOがやってるっぽいロックフュージョンっぽい音楽が使われてるとことは、なんか世界観とマッチしてない音楽に思えた。
あとキャスト見るとショーン・ヤングが出演してるんですね。どこに出てた?ってわかんなかったけど、デューンでカイル・マクラクランといい仲になる人がショーン・ヤングだったみたいで。全然わかんなかったなあ。
ショーン・ヤングは、ブレードランナーにも出てたし、カルトSF両巨塔どっちにも出演してるんですね。
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