レネ以下、仲間の料理人たちが料理人というより狩人やソルジャー、アスリートに見える。料理人といえば、舌と鼻や手先の細かさにこだわるみたいなイメージがあるんだけど、彼らは全身で食材の味や香りを感じ引き出そうとする。
その姿勢がなんだか、狩人っぽいというか、ハンターみたいっていうかね。かっこよく見えちゃったな。山賊、海賊みたいだ。東京で店を出すといっても、本国で出してるメニューをそのままやるわけではありません。
日本の食材を使って、本店での料理とは違う、日本ならではのメニューを創造する。そのために主要メンバーは1年も前に日本にはどのような食材があるのか、築地で魚を見たり、福岡でキノコを見たり、沖縄行ったり、北海道行ったりと、日本の食材を知るところからやります。
同じ野菜でもデンマークと日本では味も香りも全然違ったりするみたいですね。それでメニューづくりをやるんだけど、レネのダメ出しがでる。これじゃあ、いつもやってるメニューの焼き直しでしかない。食材にソースをかけただけで料理になってない。
これじゃあ、東京に来たことに意味がないっていう感じで、ダメ出しします。
東京に期間限定で店を出すことは、チャレンジ。新しいことにチャレンジするためにやっているんですね。世界一のお店だから、誰かが日本に招致したわけではなく、レネがなにか新しいことやりたいと軽い気持ちでやり始めたんだって。
タフだなあ。世界一の店という称号をえるために、毎日毎日厳しい問題をクリアして独創的で美味しい料理を作り続けている。それだけでも大変だと思うけど、さらに違う環境に飛び込んで新しい挑戦をするなんて、信じられない。
そういうアグレッシブな姿勢、タフな気持ちがないと、料理人はできないのかなあ。チームの一員のある人は、お店がすべてでプライベートはなんにもないっていってたけど、すべてをかけてやらないと無理なんだなあ。大変っすね。
お客は独創的で美味な料理を愉しめばいいだけ。それをサーブする側は必死です。料理人がお店終わって家に帰って、冷えたピザ食べてたのがなんか悲しくなっちゃった。
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