テレビの犯罪捜査ものシリーズみたいな雰囲気です。CSIとかボーンズとかクリミナル・マインドとかそういうやつの1話を映画でやってるみたいな感じ。なんか違うんだよなあ、雰囲気が。テレビっぽい映画と映画としての雰囲気をもってる映画と。
なんなんでしょうね。映像の質感なのかなあ。照明の明暗のメリハリがあるかないかとかなのかなあ。安っぽいとか脚本がいまいちとかそういう差じゃないと思うんだけど、何かが決定的に違うなあ。
警察署の描写とか、笑っちゃうもんね。なにかの書類を見て立ち話してる刑事とか、電話してる刑事とかの、なんか仕事やってます描写が、わざとらしすぎて、今どきこういうのやるのかって笑ったなあ。
残念ながら、テレビものっぽい質感の映画はおもしろくないものが多いです。これもアル・パチーノの名前があるから見たようなもので、これが知らない役者が主演だったら見てないですし、途中で見るのやめたよ。
でもさ、見るからに老人なのに、最前線であれこれやる刑事をやるのは無理があるよなあ。こういう刑事サイコ・スリラーは若いやつらに任せて、もっと渋いドラマに出てほしいね。
うーん、しかし高齢の役者が肉体的にハードな役をやるのを見るのはどこか物悲しい。役者という仕事は、存在しないキャラクターに肉体を与えて血肉通うものにすること。なのだが、その肉体が弱々しく架空の人物を具現化するには頼りないものになっていると見ていてどうも辛いですね。
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