若いっすね。
石原裕次郎がほっそりしてて若かったので
これけっこう初期の作品なんだなあ。
日活の石原裕次郎ものも後半になってくると、
けっこうでっぷりしてきますからね。
浅丘ルリ子も出てくるんだけど、めちゃ若い。
甲高い声で騒ぎまくるボーイッシュな女の子。
女の子っていうか少年みたいに幼い感じだった。
岡田真澄も若かったなあ。
若い若いってそればっかりですけども、
映画は海外のミステリー小説のパクリみたいな話でした。
というかこれなにかの翻案じゃないのかな。
こういう話、海外小説でよくある。
主人公が知らないうちに犯罪にまきこまれていくやつです。
石原裕次郎は町医者。
オンボロ医院でスリの岡田真澄や浅丘ルリ子と楽しくワイワイやってる。
岡田真澄がニューフェイスに応募するために、
石原裕次郎に戸籍を貸してくれと頼む。
岡田真澄は逮捕歴があるので、
映画会社とかそういのうるさそうだからってわけ。
いいよ、って役所に戸籍とりにいったら、
なんと自分は死亡したということになっていた。
死亡届を出したのは生き別れて随分会っていない弟。
どういうことだって調べていったら、
遺産相続をめぐる陰謀が明らかになっていってという感じです。
弟を探すがなかなかたどり着けない。
謎の女や胡散臭い男たちがでてきて
ミステリーなムードを盛り上げます。
はたして弟はどこにいるのか。
自分のかわりに死んだ人間は誰なのか。
計画の首謀者は?っていうミステリー。
謎あり、喧嘩アクションあり、月丘夢路とのラブシーンあり。
まあ、石原裕次郎主演の定番娯楽映画って感じの映画かな。
この時代の娯楽映画はルックがおもしろいから
なんてことない出来のやつでもけっこうおもしろく見れるんすよ。
衣装や車のデザインが今とぜんぜん違って異世界だし、
町並みの感じもこれ日本かって驚くもんね。
けっこうな都会なのに、道路が舗装されてなくて、
土埃あげて車が走ってたり、
そこらじゅうに瓦礫っていうかなんかゴミみたいなのが
あって街全体がゴミゴミしてる。
銀座とか港区とか品川とかこんなだったんだって
それだけでけっこう楽しめちゃう。
DMM動画:夜の牙