感情や欲望のままに生きてるのさっていうことっすかね。
三角関係の愛憎ドラマでした。
洋品店を営むガハハオヤジとその妻の若尾文子と、
店でアルバイトする学生の若者の3人が登場人物。
ガハハ社長は浮気を隠そうともしない。
若尾文子はいつもすまし顔で嫉妬のひとつもしない。
あいつに嫉妬させたいんだとガハハオヤジは、
新しい女の若いダンサーと獣のように交わる。
それを傍で見てる学生はたまらない気持ちになって、
おもわずガハハオヤジを拾った工具で殴ってしまう。
殺人未遂で服役です。
そこからまた奇妙なことになるんすよ。
出所したらガハハオヤジと若尾文子のところで働き始める。
殴られた後遺症でガハハオヤジは脳障害を患って
以前とは別人になっている。
まともにしゃべることも難しい状態です。
あれほどエネルギッシュで女をガハハと抱いていた
不敵なおやじが、何にもできないおとなしい人間になっている。
若尾文子は甲斐甲斐しくオヤジの世話してるんだけど、
ときおり若者との仲を見せつけるようにして、
以前の浮気の復讐をやってみたりする。
若者はまたたまらない気持ちになっていく。
村のおしょうさんは、
ここを出ないと破滅するぞと警告してくれんだけど、
若者には出ていくことができない。
そして破滅です。
ガハハオヤジを手にかけ殺してしまう。
今度は死刑です。
なんていうかなあ。
人間なんて感情や欲望に縛られて、
そこから逃れられないもんだみたいなことですかね。
若尾文子をないがしろにして、
女遊びにあけくれるガハハオヤジが許せなくて殺人未遂。
不能となり、まともに生きるのも大変で見てるだけしかできなくなった
ガハハオヤジの視線に耐えきれず、すべてを終わらせてしまいたくて殺人。
獣ですね。
獣の戯れかあ。
精力絶倫で女遊びをやるオヤジも獣。
それを見てみぬふりして心の奥底で情念燃やす若尾文子も獣。
そんな二人の関係をみて強烈になにかメッセージをうけとって
殺人という激しい行動にでてしまう青年も獣。
獣たちが戯れてる。
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