前半はヒート、後半はユージュアル・サスペクツって感じか。
荒くれものの刑事、刑事じゃなくてジェラルド・バトラーは保安官らしいと、
元軍人の統率された犯罪者集団が激突!
それが前半。
ちょっとジェラルド・バトラーがいきりすぎじゃない?って思ったけどね。
革ジャンにごつい指輪とか腕輪とかジャラジャラつけてさ、
ヒゲボーボーで、こいつロックスター気取りか?みたいな格好してるんすよ。
何十分に1回銀行強盗が起こる街、ロスアンゼルスの保安官だとしても、
あんな荒れたやつが保安官とか務まるのかって感じ。
部下もみんなそんな感じ。
ヒゲボーボーで入れ墨だらけで見るからにヤバい。
バッジをもった犯罪者。
保安官と警察とFBIと、アメリカはいろいろといてややこしいですね。
敵の犯罪者グループも、ムキムキのマッチョマン集団です。
元軍人の集まり。
見た目はどっちがどっちだかわかりません。
2,3人メンバーが入れ替わってても気が付かないな。
見た目と行動はどっちも犯罪者じゃないかみたいな。
犯罪者グループは
今まで誰も成し遂げなかった連邦準備銀行への銀行強盗を計画。
ジェラルド・バトラーは一味の一人をビビらせてスパイにして情報を得て
それを現行犯逮捕しようとするわけです。
なんだろな、現行犯じゃないと逮捕できないみたいで、
長いことこいつら犯罪者グループがいるってわかってるのに手出しできなくて
銀行強盗が行われるまで待ってるのがなんか笑えるというかなんというか。
連邦準備銀行じゃなくて別の銀行に強盗に入ったと思わせて、
地下を通って抜け出して連邦準備銀行に侵入していく犯罪者グループ。
それに気がついたジェラルド・バトラーが現場に急行。
計画を成功させ逃亡中に
渋滞にはまった犯罪者グループと銃撃戦になります。
渋滞で止まった車列を縫いながらの銃撃戦がアクションの見どころ。
「ヒート」でいう最後の銀行強盗のシーンみたいなもんですね。
ここまでは非常にヒートっぽいです。
妻とうまくいってなくて家庭はボロボロの荒くれ刑事。
ただのこそ泥ではない組織化された犯罪者集団。
この両者の激突を描く男臭い話。
しかし、最後はヒートではなく「ユージュアル・サスペクツ」になります。
カイザー・ソゼがここにいた的なサスペンス。
ただのヘタレで運転手として雇われただけの
下っ端だと思われていたやつが実は首謀者だったというオチ。
バーで情報収集をし、緻密な計画を立て、
実行犯を仲間にして遂行。
警察の目をあざむきうまくやりおおせた大泥棒チームが裏にいた。
大ボスだと思っていた元軍人はただの実行犯として
使われてただけ。
ジェラルド・バトラーはしてやられたぜってわけ。
首謀者が実はこんなとこにいたっていう話です。
いやー、なかなかおもしろかったなあ。
「ヒート」的な銃撃戦も楽しめたし、
「ユージュアル・サスペクツ」的なひっくり返しの爽快感もあったし、
1作品で2度美味しい感じです。
DMM動画:ザ・アウトロー