こういう犯罪ものでアカデミー賞って珍しくないっすか?
いやー、演技はうまかったけど、
こういうので賞をとるのは意外だなって感じしました。
それに主演はイーサン・ホークじゃないのか。
これでデンゼル・ワシントンが賞をとるとしたら、
助演男優賞になると思ったけど、なせか主演男優賞。
謎ですね。
確かこの映画は一度見たことあるんだけど、
前半はなんとなく見覚えあって覚えてたけど、
後半の展開はまったく忘れていた。
それぐらい物語としては弱い映画。
そのまんま。
ひねりもなんもなし。
ひどい一日を描くだけ。
犯罪地区の刑事になりたての新人イーサン・ホークの初出勤の一日。
相棒はベテランのデンゼル・ワシントン。
今日からおまえもデカだ、ここでやってく方法をいろいろ
教えてやるよって感じで研修です。
はい!がんばります!みたいにイーサン・ホークはやる気まんまんで
ついていくんだけど、デンゼル・ワシントンがやってることに
疑問がつのっていく。
デンゼル・ワシントン、最初か胡散臭さがすごい。
2丁拳銃に車高あげた改造車。
見た目はドラッグディーラーです。
イーサン・ホークは正義感のあるやつまっとうなやつなんすよ。
デンゼル・ワシントンのやり方に違和感を感じてしまう。
麻薬捜査官がヤクぐらい吸わなくてどうする、
潜入捜査のときばれるぞとかいって
イーサン・ホークにきついドラッグを吸わせたりします。
麻薬の売人スコット・グレンと仲良しで友達みたいにやってて
癒着してるし、この人なんなんだって
イーサン・ホークのストレスは高まっていく。
でもデンゼル・ワシントンはときおり真面目な顔になって、
犯罪者とやりあうには、こっちも汚い手を使わなきゃやられるぞ、
お前にもそのうちわかる、お前は俺の後継者だとか言う。
ん?ひょっとしてこの人めちゃくちゃだけど、
実はいい刑事なのかなってイーサン・ホークは一瞬思う。
これがこの地区での普通のやり方なのかなあって。
だけど、また行く先々で変なことやるので、やっぱりおかしいってなるわけ。
その連続。
検事やお偉いさんとかともつるんで悪さしてるっぽいし、
この人、ただの悪党じゃないのかっていう思いが膨らんでくる。
前半はそんな感じです。
後半、いくらなんでもやりすぎだろっていうことが起きる。
仲間を集めて、友達みたいにしていたヤクの売人の家に押し入って
隠し金を押収。
売人も始末する。
押収した隠し金の一部を着服する。
イーサン・ホークは驚いて何やってんすかこんなのダメですよって
抵抗するんだけど、ここで死ぬか?って脅されて黙認。
明日のニュースで、麻薬捜査官が捜査中に一人死にました、
捜査官には家族がおり妻と子供が残されて……ってなるぞってね。
イーサン・ホークも仲間としてひっぱりこまれてしまう。
なんか事情があるみたいんなんすよ。
デンゼル・ワシントンがベガスで揉め事おこして、
その相手がロシアンマフィアの大物だった。
手打ち金として大金が必要になったので、
そのために売人宅を襲撃したってことらしいです。
金は手に入ったし、売人を片付けて一石二鳥とご機嫌なデンゼル・ワシントン。
ニコニコデンゼルですが、イーサン・ホークのほうは
苦虫を噛み潰したような顔でストレス100%です。
犯罪地区の麻薬捜査官の話だけど、
普通の新人サラリーマンの初出勤のドラマみたいに見えて面白い。
よーし、今日からおれも仕事がんばるぞと
希望と夢を胸に出勤して、
先輩と組んで仕事していくんだけど、
先輩のやることなすこと不正とごまかしばかりで
先輩の姿を見て夢も希望も破れて、出勤初日ですでにやる気なくすみたいなさ。
普通のサラリーマンなら夢と希望が破れるだけですが、
イーサン・ホークは命までとられそうになります。
こいつ真面目だからやっかいそうだなと思われたイーサン・ホークは
デンゼル・ワシントンにだまされて犯罪者の巣窟に置き去りにされて
殺されそうになるんだけど、
昼間、助けた女子学生がチンピラの親戚だったということがわかって
命はとられずにすみます。
やっぱり人の縁が大事なんだなあ。
情けは人の為ならずっていうけど、そのとおり。
どこでどう人の縁がつながってるかわからないものです。
命までとられそうになってやっとイーサン・ホークは悟る。
デンゼル・ワシントンはただの悪党だと。
それで最後、対決するってわけ。
さーて、今夜中にロシアンマフィアに金を届ければ
おれは助かると安心してるデンゼル・ワシントンを襲撃。
あまっちょろい新人だと思っていたイーサン・ホークに
あれほどのガッツがあるとは、デンゼル・ワシントンも予想できなかった。
悪いこともやり、不正にも手を染め、
あぶない橋をうまく渡ってきたし、これからもやっていけると
余裕ぶっこいていたベテランが
ひよっこだとなめていた相手にやられてしまう。
これも普通のサラリーマン界隈でよくあること。
人脈とかコネとか築いてうまくやってると思い込んでたベテランが
実は厄介者と思われていただけだったみたいな。
イーサン・ホークは、押収金を取り戻し、ズタボロになりながら帰宅。
デンゼル・ワシントンは金を用意できなかったので、
ロシアンマフィアに襲撃されて蜂の巣になって死亡。
捜査官が死んで家族が残されるというニュースになったのは、
イーサン・ホークじゃなくてデンゼル・ワシントンのほうだった。
なんとも後味の悪いどんよりとしたエンディングです。
まったくすっきりしない。
なんかほんと疲れただけの一日みたいな。
イーサン・ホークが後釜になるとか、デンゼル・ワシントンが
実はFBIの潜入捜査官でいい刑事だったとか、
そういうことはまったくなく、
ただ疲れた一日が終わったみたいな終わり方。
見てるこっちも疲れたよ。
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