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富裕層になりたい願望を抱いて犯罪に手をそめた若者の末路『ビリオネア・ボーイズ・クラブ(原題:BILLIONAIRE BOYS CLUB)』【映画のネタバレ感想】





実話をもとにしたサスペンス。

お金儲けはたいへんだ。

親が大金持ちでもない、

特別な稼げる才能があるわけでもない、

持たざる者が若くして金持ちクラブに入会しようと思ったら、

詐欺をするしかない。

まあ、詐欺だから最初うまくいったように思えても、

すぐに破綻してしまうから、

詐欺をやってもお金持ちにはなれないんすけどね。

主演は「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴート。

準主役は「キングスマン」のタロン・エガートンです。

二人ともあんまり華がないけど、

どっかで見たことある役者だなあって思ったら

大ヒット作品の主演やってる人だった。

1980年代のカリフォルニアが舞台。

学校卒業してゴールド投資の仲介をやる

金融マンやってるアンセル・エルゴート。

全然稼げないし、

何か儲ける方法ないかなあなんてもんもんとしてると、

同級生だったタロン・エガートンと再会。

タロン・エガートンはお金持ちのボンボンなんすよ。

親が大金持ちのボンボングループに顔が利くから、

アンセル・エルゴートをぼんぼんたちに紹介して

ゴールドに投資させるわけ。

金に投資すれば儲かりますよって。

投資グループBBCを発足。

でもタイミング悪くゴールドが暴落して、

預かったお金が半分になってしまう。

1万ドルが5000ドルになっちゃった。

もう、損したからって正直にいって、

5000ドルの小切手を返して終わりにしようかと思うんだけど

ここ一番で思いついた。

マイナス50%になっちゃったんすけど、

ここで嘘をついて儲かって利益が出たといって

そのお金を配当として渡すのです。

50%のリターンがでたと嘘をつく。

数週間でそんなもうかったのかよって話題になって、

お金持ちのボンボンたちは、自分の親たちに

いい投資話があるといってお金を出資させる。

よくある金融詐欺の手口ですよねえ。

お金を集めて投資して収益を分配しますといって、

実体は、集めたお金を分配してるだけっていうやつ。

新しい資金を集め続けられるうちはばれないけど、

いったん資金がショートしたらどうにもならないっていうやつ。

お金持ちってさ、誰々の紹介だからとか、

あの人の言うことだからとかさ、

お金持ちネットワークの中のつながりで

物事を決める人種だから、BBCがちゃんと投資して収益を

あげているのかとか裏をとったりはしない。

息子の知り合いなんだからお金持ちで

金儲けのうまいやつなんだろぐらいの軽い認識で

家を抵当に入れたり、子供たちの学資保険をとりくずしたりして

大金をぶっこむ。

BBCに夢中。

なぜならお金持ちはお金が増えるのが何よりも大好きだから。

嘘こいて簡単にお金が集まるもんだから、

アンセル・エルゴートとタロン・エガートンはちょっとびびってるんだけど、

そのうち本当に儲けりゃいいさと気楽に思ってます、この段階では。

まあ、それで集まったお金でドイツからBMWを輸入して

高値で売るとかやって小さく儲けてたんだけど、

大物投資家のケヴィン・スペイシーと知り合って、

俺の資金を使ってでっかく勝負して

もっと儲けないかと誘われてそれに乗る。

投資は大成功。

若くしてでっかい家は手に入れたし、いかした彼女も手に入れて

幸福の絶頂だったんすけど、

実はケヴィン・スペイシーは詐欺師で、

まんまとしてやられてただけだったというね。

それでどうにもいかなくなって殺人までいく話です。

映画としてはまったくおもしろいところがない

平凡な駄作といった感じです。

ケヴィン・スペイシーが出演してるシーンだけは、

なんとかおもしろくなってたけど、

それ以外のシーンはなんともしまりがなくて退屈でした。

主演の二人に全然華がないのがきつい。

ケヴィン・スペイシーみたいなやつ、あの時代にいっぱいいたんだろなあ。

ゴージャスな振る舞いで大物感をまきちらし、有名人と顔見知りで、

でっかい家に住んでロールスロイスころがしてとか、

大物オーラ全開で見た目はすごいお金持ち風なんだけど、

実体は実績もなんもない詐欺師っていうね。

ああいうお金持ってるオーラをかもしだして

業界周辺をうろついて新規のカモを探して餌食にする。

今の時代、そういう人たちはSNSでカモを物色してるんでしょうね。

フリーランスでお金持ちになりましょう!

FXで自由な人生を手に入れましょう!

株で老後資金を作りましょう!

ビットコイン投資で不安のない未来を手に入れよう!

パソコンひとつとインターネット回線があれば

あなたも自由でお金に困らない人生になりますよ的なことを

今月500万円収益ありますとかいって、

海外の豪華なホテルから配信とかやって

有料サロンとか有料セミナーに誘導して儲けようとしてる人多いもんなあ。

Youtubeで適当に動画見てたら、

そういう動画にすごい頻度で出くわす。

投資、独立、起業、副業、そういうあなたも儲けよう系動画であふれかえってる。

広告も簡単に儲けるみたいな広告ばっか表示される。

そういう動画ばっか見てるからかなあ?

誰もが一発逆転でお金持ちグループに入りたいと願う時代ですね。

80年代のロスとかも有名になりたいとか、

大金持ちになりたいとかいう人たちであふれかえってたと思うけど、

いまのほうが富裕層になりたい願望をもつひとが

増えてるし、低年齢化してるような気がするね。

FIREブームがおきてるもんなあ。

子供のなりたい職業が普通にYoutuberとかなんでしょ?知らんけど。

スマホの登場で、なんか簡単に金儲けできるような

雰囲気が昔よりもしますもんね。

道具や環境はそろった。

あとはやり方次第だろって、そういうムードがあるもんなあ。

そのやり方が難しくてみんなお金持ちになれなくて四苦八苦してんのに、

簡単に儲けられる方法を親切丁寧に教えますよって

自信満々にいうやつが、どんなやつかは、まあ想像つきますね。

まあ、でもコネも人脈もない

親がお金持ちクラブの人間じゃない人が

でっかい儲け話をものにするには、

犯罪ぐらいしないと無理なのかもしれないっすね。

最後にこの映画のもとになった実際の事件の話がでてくるんすけど、

一人は証人として証言するかわりに罪にとわれなくて

一人は主犯として刑務所入りしてて、

そのムショにはいったほうが、ほんとはこの映画みたいだったと

おれは殺してないと主張してるらしいです。

真実がどうかはわからない。

お金持ちを夢見た若者が破滅したということが事実として残っただけか。


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