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『エスター ファースト・キル(原題:Orphan: First Kill)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


「エスター」の続編。これは無理があるって思っちゃったなあ。前作でエスターを演じたイザベル・ファーマンが今作でもエスターを演じているのだが、大人になっちゃってる。エスターが2009年の映画で、今作が2022年。13年たってるので見た目が10歳の役を20歳超えてから演じるのはさすがに厳しいのではと思ったなあ。

いやー、工夫はしてましたよ。顔が映らない背中だけのショットは子供の代役で撮ってるんだろうし、大人とならんで歩くシーンとかはセットを工夫して背が低いように見えるようにしてるんだろうし、シーンによってはCGで顔だけ合成とかもしてるかも。

でも、根本的にイザベル・ファーマンの顔が大人の顔になってるのは隠しようがない。幼い子どもの顔って丸いでしょ。大人になると顎とか骨格がシャープになるから、そこはもうどうしようもないんだよなあ。前作を見てる人には顔つきが完全に大人になってるので違和感がすごいと思う。

これ、前作の前の時代っていう設定だからね。時間は前作の前なのにエスターの顔は大人っていうのが最初から最後まで違和感として残ります。前作を見てなくて、この映画だけ見たという人にはそれほど違和感ないかもです。

なんでエスター役を新しい子役にしなかったんだろう?エスターというキャラクターをホラーアイコンとしてジェイソンとかフレディとかチャッキーとかみたいにシリーズ化するなら、2代目エスターとか3代目エスターとか、そのときどきで新しい子役を抜擢すればいいのに。

初代イザベル・ファーマンは別の役、エスターの母親とかで回想シーンでカメオ出演とか、それか刑事が出てきたけど、刑事役でエスターを追い詰める役をやるとかで出てきたほうが、前作知ってる人には面白かったんじゃないすかね。

それにしてもなんで10年以上もたってから続編を作ったのだろうか。いやー、エスターはけっこう人気作品だったけどね。だったら間を開けずに1年後とか2年後とかだったらイザベル・ファーマンもそんなに大人になってなくて違和感なかったと思うけどなあ。

話はけっこうよかった。まあ、無理はいろいろめちゃくちゃある話なんだけどね。善良な家族の中にエスターという怪物が入り込んでくるという恐怖を描いたのが前作。今回はパターンを変えてエスターという怪物が入り込んだ家族が、善良ではなく同じようにやばい家族だったという話になってます。

エスター危機一髪。いつものようにうまく身分を偽って、エスター無双で金品奪って気に入らないやつはぶち殺して楽勝と思われた、だがしかし、潜り込んだ家族は父親だけまともで母親と息子はドキュンだったの巻。

収容されてたロシアの病院を抜け出したイザベル・ファーマンは、子供の行方不明サイトを見て自分と顔が似てるエスターになりすますことにします。エスターが見つかったということでアメリカの家族のもとへ送られるんだけど、え?ってまず思う。

DNA鑑定とかしないのかな?行方不明で何年もたった娘が見つかったと言われたら、家族は真っ先にDNA鑑定して本人かどうか確かめると思うのだが、まったくそこにふれない。母親も父親も息子もなんも言わない。どういうこと?みたいな。

そのおかしな感じの理由が中盤ぐらいで明らかになります。本当のエスターは行方不明になったわけではなかった。兄がうっかり殺してしまったのを母親が隠蔽した。エスターが見つかったと言われて母親と兄は戸惑った。でもこれは利用できるって感じだったのかな。

刑事がしつこく捜査してたので、真相にたどり着いてしまうことがあるかもと危惧してたところに、ニセエスター登場でこれをうまくあやつれたら疑惑も解消できるってな感じかな。だからDNA鑑定など本人照合をやらずに受け入れたっていうことなのかも。

他人を利用するのが得意なエスターが逆に利用されるという逆展開。

これはなかなかいい話だと思ったね。いっそのことイザベル・ファーマンが母親の役やってエスター役は新しい子役でやって新旧エスターの対決とかだったらおもしろかったかも。エスターがエスターを追い詰める新旧エスター対決。

母親と息子はドキュンなんすけど、父親は画家でイケオジで妻と息子がやったことを知らずにいるおめでたオジサン。エスターと一緒に絵を描いたりして意気投合。エスターはムラムラしちゃいます。30歳超えてる大人の女なので。

でも見た目子供なので父親のほうは娘が帰ってきて、絵が好きになってて嬉しいよって感じです。見た目が子供なので大人の女としての幸せを手に入れられないエスター悲しい。

まあ、そんなこんなでエスターのほうがやられそうになったりするんだけど、最後は大逆転。家は火事になって母親も息子も父親も死んで孤児になったエスターは養子縁組で次の受け入れ家族を待つのでしたということで前作の「エスター」の冒頭へつながるという終わり方。

どうなんすかねえ。前作を見てなかったらけっこう楽しめるかもしれない。違和感をあまり感じることなく見れるかも。まあ、変な展開多いけどね、それはまあ、ホラー映画のよくあるお約束展開だと思えば気にならないし。

一番笑ったのが、エスターが車で逃げてノリノリでカーステでマイケル・センベロの「マニアック」を聞きながら、口紅ぬってサングラスして、追ってきた警察に止められて、ちょっとスピード出しすぎちゃったかしらと大人のふりしてとぼけようとしたけど、あなたエスターねって全然ごまかせてなかったシーンかな。



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