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『星の子』【映画のあらすじとネタバレ感想】


親があやしい宗教にはまった家に生まれた子供の話。子供が生まれたときに、虚弱体質やアトピーなどで悩んでいるときに宇宙のパワーを注入した水を飲んだり肌にかけたりすると体調がよくなるという宗教に出会う。

それで赤ん坊をその水で拭いてあげたり、飲ませたりするうちに体調が改善。それでどはまりしちゃった。その親を演じるのが永瀬正敏と原田知世です。この二人がいいんだよ。いや、どう見てもおかしいんだけど、すごくまともないい親に見えるのがおもしろい。

頭の上にハンカチのせてんの。そこに水をちょっとふくませてんの。いいですねえ、宇宙のエネルギーが体に注入されますみたいなこと真面目な顔で言う。この水飲んでいると風邪引かないよみたいな。よくわかんないけど緑のジャージ着てるんすよ。

緑のジャージ着て、毎日、夜になったら公園で頭の上にハンカチのせて、そこに水かけて、効くなあみたいな儀式をやってる親。ジャージ姿の永瀬正敏と原田知世が頭にタオルのせてお水かけてって、まるっきりコント。

こんなの見せられたら、笑っちゃうしかないと思うんだけど、意外に笑えないんですよ。普通の日常のなんでもないことっていう感じに演じているから。これはきつい、難しい問題、根深いみたいに思えて、全然笑えない。

娘役は芦田愛菜。中学3年。こんぐらいの年齢になると、親が世間から見ると変に見えるというのもわかるし、親が信仰していることもなにかおかしいなというのは感じる。でも、ずっと小さいころから、親が宇宙エネルギーの水のことを言い聞かせて育ててきてるから、普通にその話を受け入れている。

よその家とは違うなと思いつつも、別に普通のことだなみたいな。そこですよね。難しいのは。宇宙の水があるのが当たり前の状況で育てられたら、それがあやしいとか、だまされてるとか思うのは難しい。

芦田愛菜には姉がいたんだけど、今は家を出て連絡もとれなくなってる。お姉ちゃんにもいろいろあったんだなみたいなのが描かれます。親があやしい宗教やってるからということで、いろんな場面で嫌な目にあったんだろと想像できるように描かれてる。

おかしいって思っても、家族だからどうにもやりにくい。

原田知世の兄の大友康平がなんとか原田知世の目を覚まさせようと、水をただの水道水にすりかえて、ほら、気がつかなかっただろ、宇宙のエネルギーとかないんだよってやるんだけど、逆に永瀬正敏や原田知世は意固地になって拒否する。

この映画では宗教にはまる親や人たちを悪く描いてるわけじゃないです。親の変な宗教の洗脳から子供が解放されるみたいな、悪と善の対立構造みたいな描き方はしてなかった。おかしなことなんだけど、おかしいからと簡単に攻撃したり反発したりしてうまくいくことでもない。

宙ぶらりんというかねえ。芦田愛菜もどっちつかず。好意をよせている先生の岡田将生に両親の儀式を見られて、あぶないやつがいる不審者だって言われて恥ずかしい思いして、もうやだってなるけど、親や宇宙エネルギーの水を全否定することもない。

普通に宗教の恒例イベントに参加してるし。最後は親子3人で夜空の星をながめておわり。芦田愛菜がこの先どうなるのかは、わからない。彼女の気持ちの迷いがえがかれて終わり。なんかこう、すっきりとした話じゃないし、すっきりとしたエンディングもない。

そこがいまいちと感じる人も多いかもしれないですね。自分はけっこうおもしろく見れたなあ。イベント施設で親と行き違いになってなかなか会えないところは、なんだかスリルを感じてドキドキしちゃったな。

なにか事件がおきて、親子関係が決定的に壊れるんじゃないかとハラハラした。まあ、でも最後はそういう破滅的なことにはならずでよかったですけども。親がはまってるのがあやしい新興宗教じゃなくて、メジャーな宗教だったらどうなんだろうって考えたりした。

メジャーな4大宗教だったらどうなんだろう。教義を真剣に信じて真面目にお祈りしたりお布施したり熱心に信仰してる家もあるでしょう。そういう家庭で育った子供も同じように思春期になったらもやもやするんじゃないか。

もっといえば宗教とかじゃなくても、親の主義や主張を子供は浴びて育つわけだから、親の影響下から飛び立って、自分の考えで生きるということがはたして簡単にできるのか。

映画のなかでも黒木華がそんなようなことを言ってたような。ここに来たのはあなたの意志なのか、それとも別のなにかに導かれたのかみたいな。なぞなぞみたいなこと言ってたけど、あれもなんかおもしろかったですね。

宗教を題材にした映画は「マーサ、あるいはマーシー・メイ」とか「教祖誕生」とかがおもしろかったかな。「ザ・マスター」っていうのもあったなあ。マーサ…はカルトを脱会した主人公が日常に戻ってもカルトにいたときの体験がフラッシュバックして悩まされるっていう話。教祖はインチキ宗教の教祖がどうやって生まれるのかっていう話。マスターはサイエントロジーの話だっけ。

宗教を題材にした映画で変わり種は、伊丹十三監督の「マルサの女2」かな。宗教法人の脱税の話。宗教がらみの映画は、おもしろいものが多い。人の心、執着心とか妄執とか願望とか欲望にからむドラマになるからだろう。


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