交通事故にあったときに知り合った弁護士の事務所でどうにかねじこんで雇ってもらう。資料整理中に見つけた案件に不審な点を感じた彼女は現地調査に行く。そこにはクロムを垂れ流す企業と環境汚染により体調不良になっている住民がいた。
これは裁判して正当な額の賠償金をとらなきゃおかしいと、彼女の人生をかけた裁判にすすんでいくってな感じです。主人公の人生の立て直しと裁判で賠償金をとって勝つということを重ねて描く。
人生の逆転劇っていうやつを見せてくれるので、いい気持になれますね。ああ、自分もこんな逆転劇の主人公になれたらなあって。この話は実話がもとになってるので、実際にエリン・ブロコビッチはこんな感じだったのかなあ。
ジュリア・ロバーツは高校生のときにミスコンでその州だか街だかの代表に選ばれたのが人生のピーク。2度の離婚、資格もコネも学歴もない彼女は職探しもうまくいかない。性格もなんか難あるというか、もともとそうなのか生活に追われる毎日ですり減ってそうなったのかはわからないけど
一言多い人なんだよなあ。交通事故の裁判でも黙ってたら賠償金とれたのに、我慢できなくて相手を罵倒しまくって心証悪くして損しちゃう。まあ、でもそういう性格だったから、弁護士事務所での仕事も弁護士とやりあって勝ち取るし。
書類整理という誰でもできる退屈な仕事の中で、不動産売買の案件なのになぜ医療診断書の添付があるのかというところに不審を感じてなにかあると気づく。現地に実際に聞き取りに行ったりとか行動力もすごいんだ。
裁判するとなって、被害を訴える住民の数は600人を越えていく。それを取りまとめていく大変な仕事にのめりこんでいくエリン・ブロコビッチ。子供の世話とか家庭のこととかはあとまわしになっていき、子供や恋人のアーロン・エッカートともすれ違いが多くなっていく。
でもさ、こういう描写ってドラマで必ずでてくるけど、仕事やって家庭もやってって無理だろっていつも思うけど。親やって仕事やって恋人の相手もしてって、いつ寝るんだよって。そんなの無理に決まってるのに、子供は一緒にいてくれないとか寝ぼけたこというし。
恋人は、そんな大変な仕事きみがやらなくてもいいじゃないか、もっと楽な仕事して家庭の時間を作ろうとか気軽になめたこと言ってくる。アーロン・エッカートは無職です。バイカーで気が向いたときだけ日雇いしてあとは遊んでるという生き方の男なので、子供の相手をする時間がたっぷりある。
主人公にとってこの裁判は自分の人生そのもの。大企業にいいように嘘つかれてなめられてる住民と自分を重ね合わせてる。なによりも重要なんだ、この仕事が。なのに子供や恋人はぜんぜんそれをわかろうともせず、ブーブー文句たれる。
ちょっとはかあちゃんをサポートしろやって、逆に子供やアーロン・エッカートにいらいらしたなあ。