登場人物たちを束ねる骨格に、同級生をカッターで刺殺した女の子の事件があるんすけど、これもちょっとよくわかんなかった。ピエール瀧たちはなぜ北原里英をサニーだと思ったんだろう。
後で門脇麦が本物のサニーとして登場するんすけど、どういうことだったんだろう。ピエール瀧たちは調査して北原里英が32で今は学校の教師として暮らしているとわかって拉致したんだと思うんすけど、北原里英は32じゃないんですよね?
違ったっけ。ちゃんと見てなかったからどうして勘違いしたのかよくわからないけど、なにか説明があったのかもしれない。北原里英がなにか勘違いされるようなことをしたのか、誰かがはめたのか、なんだったのか。
まあ、どうでもいいか?サニーじゃないのにサニーだと勘違いされて拉致されて危ない目にあう北原里英が、そのうちその気になってきて、みんなが望む32を演じることに陶酔していく。
そして教祖みたいになるんだけど、これもなあ、なんかちょっとよくわからなかった。起きてる出来事はかなり危険なことで、命の危機的状況なんだけど、なぜかスリルとか恐怖を感じない。
いきなり見も知らないピエール瀧とリリー・フランキーに拉致されるんだぜ?普通なら怖すぎる展開なんだけど、なぜか全然緊張感がない。いや、北原里英は怖がってる演技して恐怖に顔を歪めてましたけど、なんだろなあ、全然なのよ。
かといって、コメディっぽい感じにふりきって笑えるように撮ってるのかというと、そうでもないです。普通に怖いこと起きてますっていう感じの映像で作ってあります。指を折ろうとするとか、痛そうなのを見せてるんだよなあ。
ネット関係の描写はふざけた感じでやってたけどね。あの配信者のスタイルはニコ生時代のスタイルで懐かしかったなあ。今じゃスマホがあればできちゃうけど、Youtuberが流行る以前のニコ生全盛期はああいう駅弁スタイルでPCとウェブカメラで配信するもんでしたね。
でもさ、スマホはあるしドローンもあるし、なんで配信者だけ古いニコ生スタイルなんだよって思ったけどね。
なんだろなあ。真面目でもなくおふざけでもなく。どっちかというとマジメよりなのかなあみたいな。もっとふざけてたら奇妙な味みたいなものがでると思うけど、普通だから普通に通り過ぎていくみたいな。
最後もわけがわかりません。生徒が32のマネして殺人をおかそうとするのを北原里英が止めるみたいな話なんだけど、やたらと感動的な音楽流してやってたけど、いまいちよくわからない。そう、よくわからないとしか言いようがない。
おもしろいとかおもしろくないとかじゃなくて、よくわからないっていうね。いや、やってることとか言ってることとかはわかるけど、それで何をやりたいのかがよくわからないから困惑してしまう。
ドローンにぶらさがってびよーんって飛んでいこうとする北原里英。いや、無理だろ?みたいな。飛んでいけたとしても、生徒のところまで飛んで行く気かよ?みたいな。なんなのかよくわからない。