Youtubeライブやって視聴者にスパチャを求めるユーチューバーとおんなじじゃんみたいな。映画としてはあんまりおもしろくはなかったです。実話をもとにした、実際にいる人物の伝記映画によくある再現映像ドラマ映画のレベル。
ジェシカ・チャステインがアカデミー賞主演女優賞をこの映画で受賞。うーん、どうなんだろう。演技がよかったのかどうなのかはよくわからなかった。
タミー・フェイっていう人を好意的に描いてるのは感じました。彼女のまわりの男たちが、神の名のもとで、私腹を肥やすことに熱中し、権力者に取り入ることに夢中になってるのとは違って、彼女は神の愛は平等に差別なく届くものと本気で思っていた。
まあ、寄付金で毛皮買ったりはしてましたけどね。純粋に神の愛を信じていた、誰もが享受できるものであると心底信じていたという感じに描かれていた。実際どうだったのかはわからないけど、なんか憎めない感じの人だなって思ったなあ。
宗教ってなんだろなって思っちゃうね。神様使って商売してるだけだろって思うこともあるし、信仰で人生に救いが生まれるのなら、それはそれでいいことなんじゃないかとも思うし。
はたから見るとなんでこんなおかしな人を教祖と崇め奉ってるんだろうって不思議に思うけど、信仰してる本人は大真面目で心酔してどっぷりはまってたりする。サイババとか昔流行ったなあ。
教祖側も本気で自分には超越した力があると信じ込んでいるタイプと、ビジネスとして役を演じているタイプと、その両方のタイプといろいろとタイプがあるんだろうね。
人は信じたいものを信じる。人が信じたいものを提供する人たちもいる。ただの手品も超能力があってほしいと思ってる人が見たら、神業に見える。
まあ、何を信じるのも信じさせるのもいいけど、それで不幸な人生になっちゃったら意味ないですよねえ。難しいなあ。救われたいと思ってる人ほど救われない。