クマ映画。アンソニー・ホプキンスがサバイバルする話。なんだかよくわからない映画でした。アンソニー・ホプキンスは大富豪で、奥さんはファッションモデルやってて、カメラマンのアレック・ボールドウィンとの仲をあやしんでいます。
そんなとき奥さんの撮影も兼ねて仲間たちとアラスカに旅行へ行く。サプライズ誕生日パーティーをやったり、奥さんから時計のプレゼントもらったりとかやってたんすけど、ある日、アンソニー・ホプキンスとアレック・ボールドウィンとカメラマン助手の3人で乗った飛行機が墜落します。
パイロットは死亡。残った3人で救助が来るのを期待してサバイバルする。人食いクマがうろうろしてて、食料もない状態でどう生き残るのか。アレック・ボールドウィンはこれ幸いにとアンソニー・ホプキンスをどうにかしようとするのか。それともアンソニー・ホプキンスのほうが彼をどうにかするのかみたいな。
そういう心理的な駆け引きみたいなのがあると思ったら、そんなのほとんどありません。アンソニー・ホプキンスは物知りなので、サバイバルに役立つことをたくさん知っててそれでなんとか普通にサバイバルする様子が描かれる。
なんかもっと緊迫感とか、疑心暗鬼な感じとかないのかなみたいな。まあ、クマがかなりいい演技してましたけどね。本物のクマを使ってるのかな?部分的にマペットとかも使ってるのかもしれないけど、やっぱり本物はいい動きするなあ。
邦画でクマが出てくるとき着ぐるみ丸出しで萎えたのを思い出した。この映画ぐらい迫力あるクマが出てくると映像の説得力が全然違いますなあ。
しかしかなり変な映画だったなあ。遭難してるんだけど、全然そんな感じに見えない。アンソニー・ホプキンスたちが小綺麗すぎる。あんなことなったらもっとボロボロになりそうなもんだけど、全然きれいで、近所をハイキングしてるようにしか見えない。
それにアンソニー・ホプキンスが超人すぎる。老人という設定だと思ったけど、全然タフガイ。バードストライクでセスナが墜落。湖だかなんだかに墜落で溺れかけながら、カメラマン助手を助ける余裕がある。
墜落だけでもひどいのに、溺れ死にかけながら、他人を助ける余裕もあるってどういうやつなんだ。全然ぴんぴんしてて怪我一つしてない。それに物知りでなんでも知ってる。ピンを葉っぱにのせて浮かべると方位磁石になるぞとか知ってんの。
それにくらべてカメラマン助手の間抜けな役回り。ナイフで枝を切って銛を作れと言われて、なぜか自分の足をざっくり切ってしまう。俺ってなんて不器用なんだって、そんなことある?みたいな。
アンソニー・ホプキンスはなんでも知ってて、体も頑丈で、金持ちで、奥さんの浮気を疑ってるけど、浮気相手のアレック・ボールドウィンを殺すチャンスがあっても殺さずに助ける良心もある。完璧じゃないか。
しかもクマも倒す。アンソニー・ホプキンスってマイティー・ソーのお父さん役やってませんでしたっけ?このときからソーのお父さんとしての能力発揮してたのか。