お話はヒーロー誕生譚って感じですかね。傲慢で自分のことしか考えてなかった男が大事なものを失って取り戻したいと東洋スピリチュアルにすがってそこで西洋科学をこえた世界を知って自分よりも世界を守るという使命に目覚めるという話。
ベネディクト・カンバーバッチが主人公を演じてます。天才的な手をもつ外科医だっけ。ゴッドハンドみたいなもんですか。超難しい外科手術をらくらくとこなす人で態度は傲慢で不遜。友達のレイチェル・マクアダムスは呆れながらも毎度毎度の見事な手術ぶりに驚嘆。
そういうイケイケの鼻持ちならないやつが交通事故で両手の神経をやられてしまう。今までのように動かなくなった指をどうにか治そうと西洋医術と科学の最先端技術を駆使するんだけど治らなくていらついてるところに、脊髄損傷した男がなおって普通に歩いてるのを見たという情報から神秘の世界に踏み込んでいくみたいな感じです。
映画の冒頭にファンタジーなアクションシーンがちょっとあるんだけど、そこからは絶望して荒れる医者がどう立ち直るのかみたいな感動のヒューマンドラマ風の映像が続きます。冒頭のファンタジーとの落差がすごい。
なかなか奇妙な絵の映画だったなあ。現代の都市とファンタジーな扮装や世界が並列してる。その違和感を楽しむ映画でした。