最初ドクター・ストレンジが出てきてアクションしてたけど、ファッションが1作目と全然違ってて、あれ?イメチェンしたのかな?って不思議に思って見てたらそうじゃなかったです。別世界のドクター・ストレンジってことだった。
なるほどね、マルチバースっていうことかあみたいな。まあ、話はわかったようでわからないようで、わかりませんけどね。いろんな世界があって、そこにはいろんなドクター・ストレンジたちがいる。並行世界とか並行宇宙とかそういうやつですかね。
いろんな可能性、いろんな分岐の世界を行き来していくのがこの映画の面白み。お話としては、愛に飢えた魔女が悪さするのをドクター・ストレンジが止めようとして、いろいろとがんばるっていう感じです。
愛深きゆえに悪いことするって北斗の拳のサウザーみたいなやつですね、魔女は。愛を失って一人ぼっちの魔女は夢で二人の息子と楽しく暮らす自分の姿を見る。それは夢じゃなくて、別次元に存在する世界の映像だと気がついて、自分がそこに行って子供たちと幸せな人生をおくればいいんやと思って、マルチバースを移動できる能力をもつ女の子を襲って力をすいとろうとする。
そういうことすると世界の均衡がくずれて大変なことになるからということで、ドクター・ストレンジたちが女の子を守って魔女を止めようとする。その攻防がいろんな並行宇宙で繰り広げられるってわけ。
けっこうおもしろかったですね。アメコミヒーロー映画って深刻ぶって悩んでばっかでつまらないっていう先入観があったんだけど、マーベルはそんなことないみたいです。悩んでばっかでつまんないのは、スーパーマンとかバットマンとかでDCコミックスなんすね。
マーベルはいちおう悩むけど、そこはそんな重要じゃなくて、あくまでも活劇の面白さを見せる感じになってると思った。女の子が能力をコントロールできなくて悩んでたけど、結局、気の持ちようだよって言われてそれで解決してたから、なんじゃそりゃって思ったけど、そんぐらい適当でちょうどいいっすよねえ。
悩んだところでなんも解決しないんだから、気の持ちようですべて解決って案外真理かもしれない。
並行世界を行き来するという設定を生かしたおもしろシーンがおもしろくてよかったですね。自分の死体に憑依してゾンビ状態のドクター・ストレンジになったりとかさ。おもしろかったし。別の世界のアベンジャーズみたいなやつらがいて、それがイルミナティという組織やってたりしてさ、そこのリーダーがXMENのプロフェッサー役の人だったりとか。
けっこう笑えます。それにけっこう弱かったりするからまたおかしくて笑えたりする。というか魔女が強いのか。魔女もどうかと思ったけどね。暗黒の書物に影響うけておかしくなってたとはいえ、子供がいる自分なら幸せっていう思いにとらわれすぎてる。
子供がいても幸福ばっかりじゃなくて辛いことあると思うけど、子供さえいればいいんだと思い込みすぎてて、このひと大丈夫かって心配になってくる。子供がいるせいで不幸になってる平行世界もあるはずだからなあ。