主役は二人。今どきの若者とおじさんのコンビ。まあこの叔父さんのほうがめちゃくちゃ騒がしい。ハイテンションでずっと騒ぎっぱなしです。若者のほうは、控えめな感じなので二人のギャップがすごいです。
この凸凹コンビの感じがうけてるんだろうね、このシリーズ。おじさんのハイテンションはけっこうおもしろかった。そのハイテンションで場をもたせているところもあるので、全然嫌な感じはしなかったです。
お話は一応探偵ミステリー。NYを舞台に探偵が連続殺人事件を調べて犯人探しをする。なんだけど、それはおまけというかつけたしで、本筋はニューヨーク各地で二人組、途中から容疑者の男も加わって3人組が大騒ぎして馬鹿騒ぎするのをおもしろおかしく見せるほうです。
三ばか大将とかアボットとコステロみたいな感じのコメディ。あっちへいって大騒ぎ、こっちへいって大騒ぎ。だからミステリーの犯人探しとか、探偵の推理とかはおまけ。テンポがいいんすよ。CMを連続で見てるかのような感じでしたなあ。
大騒ぎを単純にそのまま楽しめないときついかもしれない。妻夫木聡は最後までいるのかなって思ったけど、最初のほうで退場。500万ドルの賞金がかかった殺人事件の犯人探しなのに、なぜそんなにあっさりやめて帰っちゃうのか謎だったけど。
キャストは知らない顔ばっかりだったけど、唯一、犯人役の人どっかで見たことあるなって思ったらマイケル・ピットでした。完全犯罪クラブとかファニーゲームUSAに出てたのを覚えてる。あのマイケル・ピットがもうこんなおっさんになってるとは。
しかもなんだこりゃみたいな最後だもんね。神も仏も医療も頼りにならないから、タオに頼って仙人になる生贄の儀式をやってたマイケル・ピットだけど、おまえのこの儀式の間の配置間違ってるんだよ、意味ねーよっておじさんに言われて落ち込んだのか、自死。そんで終わり。
こんな適当な終わり方ってあり?みたいな。探偵の名推理で捕らえるとか、愛の泣き落としでお涙頂戴の展開とかそんなの一切ない。
まあ、なんかパワフルな映画だったなあ。テンション一発、ハイテンションだけで押し通していく感じが楽しかった。こういうの日本人がやっても難しいんですよね。なんか突き抜けた感じにならない。
中国人のパワーっていうか、押しの強さっていうかなあ。そういうのを感じる。どこの国に行っても中国人街ってあるからなあ。