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『わたしに会うまでの1600キロ (原題:WILD)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


悩む人はなぜか歩く。お遍路さんやる人も悩んでる人っていうイメージありますね。歩く間にいろいろと考える。そのうち歩くことだけに体も心も集中してなにも考えなくなる。歩くことで混乱していた心が整理されていくっていうことでしょうか。

それに歩くことはなにか人生と似ているようなところありますね。準備をあれこれするけれども、実際に歩き始めたらまったく的外れな準備で役に立たなかったりする。人生もあれこれ準備万端整えたと思ってもそう平穏に何事も問題なくいくなんてことはない。

もうやめたいと思うようなことしかない。それでいっときやめて休憩したとしても、またあるき始めてあるき続けなければいけない。いつ終わるのかは自分で決められない。

リース・ウィザースプーン演じる主人公が山歩きの旅に一人で出発して歩いている様子の合間に彼女の過去に何があって、旅に出たのかという回想シーンが挟まれていく構成です。歩くだけでとくに事件があるとかはありません。

ただ歩いてそしてゴール。おしまい。なので何かドラマチックな出来事とか展開とかを期待して見てる人はがっかりすると思います。何がどうなったという、わかりやすいなにかが描かれてるわけではないので。

まあ、途中で危なそうなハンターにからまれそうになってやばい!みたいなところはありましたけど、別になにかあるわけじゃないです。行く先々でいろんな人と出会って、飯食わせてもらったり、話したり、楽しんだり、少しやりとりするぐらいで、映画らしい出来事はおきません。

自分はけっこうおもしろく見れたかな。何がどう、どこがどうってわけではないけども、なんかよかった。母親を殴る父親との恐怖と隣合わせの子供時代。母親と二人の生活。その母が若くしてガンで亡くなる。

ショックで彼女は自暴自棄になってドラッグや乱交に明け暮れて破滅していく。そういう過去のある人が歩いてるだけの映画。それで歩いたからどうなったというわけでもない。でもなんか終わったとき爽やかな気持ちになったね。

別になんも解決してないし、歩いて大自然に癒やされたとか、スピリチュアル展開もなんもないんだけど、気持ちの曇りが少し晴れて歩く前よりは、いくらかましな心境になったんじゃないかって感じた。

人生に迷ったら、とにかく歩け。何も見つからないけど、いくらか晴れやかな気持ちになるよ。ってこれはウォーキングハイっていうやつなのかもしれないっすね。ランニング中毒の人がいるけど、あれランニングハイで脳内物質がなんか出てるんでしたっけ。

歩くことでも、なにかハッピーな物質が脳の中に出るんじゃないのかな。


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