鈴木清順の色が強いのかな?原色の色使い。歌って踊る楽しいシーン。ストーリーは骨太で泥臭いタフガイストーリーなのに、映像と雰囲気はポップで軽いです。
鈴木清順のこういうポップなアクションものって日本よりも海外での人気があるらしいですね。画面の色使いとか、突然歌いだしたりする奇抜さとか、アクションの軽やかさが、奇妙なリズムを生み出してて、それが新鮮に見えるらしい。
いやあ、確かにそうかも。拳銃のアクションとか乱闘アクションとかは、いまの映画みたいな迫力もリアリティもないんだけど、映画全体のノリというかムードは、今の映画に負けてない感じがします。
ヤクザの取引現場にあらわれてブツを横取りする組織がいて荒稼ぎ。ヤクザは黙っちゃいない。一味の手がかり川地民夫を狙ってヤクザが大挙。警察の金子信雄は大弱り。この揉め事に目をつけたのが探偵の宍戸錠。
めんの割れてないおれを潜入捜査に使ってくれと売り込み承諾される。それで謎の組織に近づいて潜入していくっていうわけ。最初からあやしまれて、正体ばれてて潜入捜査になってなかったけどね。